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by Treasure Box

嘉祥菓子 & 甘いお菓子と上手に付き合おう @ 食の魔法でベジフルビューティフルライフ

昨日のバンコクの夜中の雷は、本当にすごい音でしたよね~(@_@;)
家に雷が直撃するのではないかと思うほどでしたが、本当に雨季なんだなあ・・・と実感させられます。

先々週の「食の魔法でベジフルビューティフルライフ」では、卓育がテーマで
日本の梅雨の時期の歳時記の「嘉祥菓子」、そして現在では和菓子の日となっていることから、
そして甘いお菓子と上手に付き合おう!と言う、二部構成でお話をさせていただきました。



バンコクは本格的な雨季の季節に入りましたが、日本も6月は梅雨の季節。
じめじめとした鬱陶しい日が続きますが、この時期に咲く紫陽花の美しさは格別ですよね。

6月16日は「嘉祥菓子」と言われ、国中に疫病が蔓延した平安時代の848年、
仁明天皇が元号を「めでたい」という意味の「嘉祥」に改め、
6月16日の16にちなみ16個のお菓子やお餅を神に供えて、疫病退散と招福を祈ったとされています。

もう一つの説としては改元されたことを祝い、臣下に16個の菓子を送ったのが由来とも言われていますが、
この日に和菓子を食べる「嘉祥食」は室町時代から江戸時代まで行われました。


その名残から、現在ではこの日を「和菓子の日」とされ、
店先に厄除けの「仁・礼・信・義・智」を表す五色の嘉祥饅頭が並んだり、
昔から「祝い七つの菓子」と言い、東西南北の方位に天と地と行事を行う人の心を加えた数とされる
「吉祥」の意味を表す「7」にちなみ、七種類の菓子を盛って嘉祥菓子を祝います。


数の話で思い出したのが、マンダリンオリエンタルのシェフから聞いた話ですが
タイでは結婚式や会社の記念パーティなど、おめでたい席のお菓子は9個の詰め合わせや、
9層のお菓子が並ぶのだそうです。
これはタイ語の「ガウ」という音が、「発展」を意味する「ガウ」に通じるということで、
タイでは縁起が良いとされているそうなのです。

反対に「6」の「ホック」は「落ちる」に通じると言われているので、
タイ人の方へのプレゼントの際には頭に入れておくといいですよね。


昔は砂糖などの甘いものが大変貴重だったので、神様にもお菓子を供えてお祈りしたのだと思いますが、
古今問わず、現代でもやはり甘い物、「スイーツ」などのお菓子は行列ができるほど大人気ですよね。

どうして人はこんなに甘いものが好きなのでしょうか?
その理由の一つには、甘いものを食べて血糖値が上昇すると、体が「食糧は十分に足りている」と安心し、
イライラや不安も癒されて幸せな気分になるからだとも言われています。
ストレスを感じている時や疲れが溜まった時などに、甘いものを食べてホッとすることってよくありますよね。


甘いものを食べて血糖値が急上昇することで、元気になった、幸せを感じると錯覚する状態のことを
「シュガーハイ」と言うのですが、血糖値は一度急上昇するとその反動で次には急低下するので
またイライラしたりして落ち着かせるために、さらに甘いものを欲してしまうという
負のスパイラルにはまってしまうのです。

しかも女性はホルモンの関係で、男性よりも甘い物への欲求が高まりやすい傾向があるのだそうですが、
確かに「どこのスイーツが」などとスイーツへのあくなき追求心は女性の方が多いですし、
特に生理前などは甘いものが食べたいと思うことってありますよね。


また、甘いものを食べたらニキビが出てしまったなんてこともよくあると思いますが、
実は目に見える部分だけでなく目に見えないところで、ジワジワと老化を進めてしまうことも。
お菓子などに使われる精製度の白砂糖は、タンパク質と結びつくことで炎症の原因となり、
炎症を悪化させやすくすると言う性質をもっています。

炎症は酸化と並んで細胞を老化させる原因の一つなのですが、
砂糖が沢山入っている食品を取り続けると、体が疲れやすくなったり、
ニキビや吹き出物、肌荒れなどはもちろん、タンパク質が糖と結びついて老化することから
「AGE 最終糖化精製物質」というキャラメリゼのような茶褐色の老化物質を体内で作ります。

これが水分や栄養分を含んで肌を支える真皮の70%を占め、
ハリのある肌に欠かせないタンパク質の一種のコラーゲンや、
コラーゲンのつなぎ目を結んで肌に弾力を持たせるエラスチンにも影響を及ぼし、
小じわや毛穴が涙型に大きくなってしまったり、たるみ、輪郭がぼやけるなど、肌の老化にもつながります。

そしてAGEが血管の内側でできれば動脈硬化などの原因にもなり、
最近では脳が収縮して起こるアルツハイマー病も、
この脳のたんぱく質の「糖化」が原因ではないかとも考えられ始めています。
このAGEは分解しにくく蓄積し続けるもので、AGEを作らない食生活をすると言うことは、
美と健康にとってもとても大切なことなのです。


ここまで聞くと「甘いものは敵!絶対やめなきゃ・・・」と思いませんか?
でも、それがストレスとなって「ちょっとだけ」と言う気持ちから、一口のはずが止まらなくなり、
スパイラルにはまってしまうことを経験された方も多いと思います。
それにはやはり、少しでも体や美容にも影響の少ない、甘い物の選び方や食べ方を知って
美味しくいただくと言うことが、やはり大切なことですよね。

甘いものを食べると糖を代謝するために、体内のビタミンB群が失われます。
小豆、黒砂糖、ハチミツを使ったスイーツなどはビタミンB群が摂取できるので、
まさに今月の歳時記「嘉祥菓子」などに登場する和菓子などは向いているのです。
しかも、しっとりとした口当たりやサクサクとした食感を出すために使われる、
マーガリンやショートニングなどの「狂った油」とも言われるトランス脂肪酸なども入っていないので、
まさに甘い物としていただきたい時に和菓子なんかはいいですよね。

それでも、やっぱりケーキなど、洋菓子のスイーツもやっぱり食べたいもの。
そんな時には豆乳を先にいただくこともオススメです。
血糖値を緩やかに上昇させてくれる効果もありますが、豆乳には血中コレステロールを低下させる
大豆たんぱく質や、サポニン、レシチンなどの脂肪代謝を促す成分が含まれているので、
糖質だけでなく脂質も多いケーキにはピッタリなので、ソイラテや抹茶ラテなどにしていただくといいですよね。

他にもダークチョコレートやココアには、ポリフェノールとフラボノイドと呼ばれる
抗酸化物質が豊富なことからアンチエイジングや生活習慣病にも効果があり、
疲労回復や免疫力UPにも繋がる、ビタミンB、A、Eも豊富に含まれています。

他にもココアは活力を長く維持してくれるセロトニンとドーパミンのおかげで、
気分のムラを改善する効果があったり、幸せな気分を味わえると言う効果もありますが、
これも純度の高い70%以上のダークチョコレートをいただいたり、
100%のココアにブラウンシュガーやハチミツなどの甘味と、豆乳などをプラスすると
さらによいかと思いますが、やはり小量を美味しくいただくと言うことが大切です。
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我が家でも疲れた時などちょっと甘いものが欲しい時、ソイココアなどにしていただきます♪
豆乳はものによってお味もかなり違うので、どれが好みか探してみるのもよいと思います。


そして、最後に食べ方もちょっと工夫。
人間は体の中に体内時計を持っていますが、午後3時頃は脂肪の生成を促して、
体内に蓄積させる働きを持つ「BMAL 1」という酵素の分泌が、一番少ない時間になっているので
この時間にスイーツなどを食べるのがよいのです。
まさに昔から言われる「三時のおやつ」は理に適っているのですよね。

心と体はホルモンを通して直結しているので、
罪悪感を持って食べ物をいただくとそのストレスで代謝機能も低下することから、
同じものを食べたとしても消化のされ方が違うと言われています。
せっかく甘い物をいただくなら材料も厳選した美味しいスイーツを、心から楽しんでいただきましょう。


~5月28日放送分 食の魔法でベジフルビューティフルライフ からでした♪ ~
by treasure-bkklife | 2013-06-11 23:27 | 食の魔法でビューティフル~