子育てもパートナーシップも自分Styleで♥️ ジャカルタ、バンコク経由シンガポール在住のファミリーセラピストが、海外在住者ならではの旬の情報を綴り、輝くHappy Lifeを応援します♪


by Treasure Box

カテゴリ:食の魔法でビューティフル~( 14 )

10日間ほどブログをお休みしていましたが、昨晩、日本からバンコクに戻って来ました~
その間に資格取得講座を受講したり、様々な用事や友達との食事会で、超超超~ハードスケジュール(笑)

その分、やはり年齢には勝てず、今になって気が抜けたのか心身共にぐったりしていますが(^_^;)
そこでそんな時にピッタリな内容だった「食の魔法でいきいきベジフルビューティフルライフ」の
最終回のブログUPを忘れていたことに気が付きましたので、早速UPしていきたいと思います♪



今日は「健康」がテーマ、「肩こり、頭痛」などについてお話したいと思います。

タイのChiva Som Academyで生理解剖学とマッサージの理論、実技を勉強しましたが、
何人ものお客様やクラスメイトにマッサージを施術していて思ったことは、
なんと多くの方が肩こり、そして頭痛の悩みを抱えているのだろうかと言うことでした。
実は私ももれなくこの症状に当てはまり、バンコクでは手軽なマッサージによく行ったり、
ひどい時には吐き気が起こることもあるので、頭痛薬を飲んでしまうこともあるのですが、
私と同じような、こんな方も多いのではと思っています。

頭痛や肩こりなどは、女性にとってはPMSや生理時の症状の一つでもありますが、
このサイクルに関わらず慢性的な肩こりや頭痛を抱える方も多いようです。
これには疲労やストレスの蓄積も原因の一つになっていると考えられます。


Chiva-somではマッサージを始める前に、現在の体調を確認してその方にあったマッサージを施すため
コンサルテーションがあるのですが、その中でお客様のライフスタイルをヒアリングしてみると、
パソコン作業によって長時間同じ姿勢を取りつづけていることも、肩こり、肩甲骨回り、首のコリや痛み、
さらには頭痛の原因の一つになっているようです。

画面を見るため姿勢がどんどん前のめりになって背中が丸くなり、肩が内側に巻き込んで入ってしまうが故に
肩甲骨や肩、そして首筋にコリや痛みを感じ、さらに頭痛を感じる方が多いように思いました。



肩こり、頭痛などを改善するためには、マッサージはもちろんのこと、ストレッチやエクササイズ、
そしてライフスタイルの改善も大切なのですが、その中の一つとして食生活からのアプローチ法を
今日は中心にお話していきたいと思います。


肩こり、頭痛を改善するためには、まずは全身の血流を高めることが大切です。
肩こりなどは筋肉が固まることで血液循環が悪くなってしまい、疲労物質が血液中にたまることで
肩こりを引き起こすので、血行促進に役立つバランスのとれた栄養摂取が必要です。


血流促進に良いと言われるビタミンEは、末梢の血管まで血液が流れるように
血液の成分である赤血球や血管などを柔らかく保つ働きや、血管を拡げたりする効果があるので
この働きによって血行が改善されます。
血行が良くなると筋肉にたまった乳酸等が運び出されて筋肉に酸素と栄養をとどけられるため、
筋肉の硬直、いわゆるコリがやわらぎます。

ビタミンEを豊富に含む食品は油脂類や種実類で、ヒマワリ油やアーモンドやピーナッツ、
野菜ではモロヘイヤやかぼちゃ、赤ピーマンなどに多く含まれます。

さらにそのビタミンEは、抗酸化作用があり鉄分の吸収をサポートするビタミンCや、
眼精疲労にもよい体内でビタミンAに変わるカロテンなど一緒摂取すると、
さらに抗酸化作用が強固になってパワーがアップします。


ビタミンCはかんきつ類やいちごに柿、野菜では赤ピーマンやブロッコリー、カリフラワーなどに多く含まれ、
飲酒や喫煙、またストレスによっても失いやすいものなので、現代生活には欠かせない栄養素で、
美肌にも欠かせないコラーゲンの生成を促して、細胞同士の結びつきを助け血管を丈夫にする役割も。

頭痛などでアスピリン系の鎮痛剤をよく飲まれている方は、体内のビタミンCも失われと言われるので、
特にビタミンCを摂取するように心がけるとよいでしょう。


体内でビタミンAとして働く成分は約50種類が知られていますが、
代表的なものが化粧品でも御馴染みの動物性のレチノールと、植物性のカロテン類です。
PC作業などが多いと眼精疲労から頭痛や肩こりに繋がることもありますが、
ビタミンAは目の網膜で光や色に反応して視覚の情報を伝えるタンパク質の成分になることで、
目の健康を守り疲労を回復する働きをしてくれます。

動物性の食品ではレバー、ウナギやアナゴ、植物性の食品では色の濃い野菜のニンジン、カボチャ、
青菜などに豊富です。

ビタミンAに変わる脂溶性の動物性のレチノールは70%~90%が吸収され利用効率が高い成分ですが、
脂質に溶けて体内に蓄積されるため摂り過ぎると過剰症を引き起こすことがあります。
食事で摂る分にはそんなに心配もありませんが、濃縮されたサプリメントを利用する際は
過剰症には十分注意が必要です。

また妊婦の方は胎児の奇形を及ぼす可能性が示唆されており、EUの食品科学委員会からは
一日3,000μg以下と注意喚起がされています。
例えば鉄分補給にといただく鶏レバーは、100gで14,000μgにもなるので量にも注意が必要です。


筋肉の使いすぎで負担をかけると乳酸が溜まり、硬く張りを感じさらには痛みにまで達することもありますが、
「疲労回復のビタミン」とも言われるビタミンB1は筋肉の疲労を回復させる働きがあり、
さらには炭水化物などの糖質をエネルギーに変えるのをスムーズにするため、
乳酸などの疲労物質が筋肉に滞るのを防ぎ、神経がうまく働くように促す作用があります。

ビタミンB1を豊富に含む食材には豚肉があります。
特に赤身部分に多くヒレ肉やモモ肉に豊富に含まれ、動物性食品にはウナギやタラコ、イクラにも多く含まれ
植物性の食品では、種実類や豆類にも多く含まれ、カシューナッツや大豆、えんどう豆も豊富です。

ビタミンB1は糠や胚芽に多く含まれるので、米なら玄米、胚芽精米、小麦であれば全粒粉に豊富です。
ねぎや玉ねぎ、にんにく、にらなどに含まれるアリシンには、ビタミンB1と結合して
吸収しやすくする作用があるので、一緒に摂取することで効果的に吸収することができます。


他にもビタミンB12は赤血球の生成に働き、ヘモグロビンが合成されるのを助ける補酵素の役割があります。
脳や脊髄以外の全身に張り巡らされた末梢神経は、たんぱく質とリン脂質という成分でできており、
筋肉疲労などで末梢神経が傷ついた時の修復にはこの成分を補う必要があるのですが、
ビタミンB12はたんぱく質とリン脂質の合成を促進して末梢神経の傷を修復します。

ビタミンB12は微生物によって合成されるため、原則的に動物性食品にしか含まれません。
肉類ではレバーやハツなどの内臓に多く含まれ、鶏肉より牛や豚肉に多い傾向がありますが、
魚介類では貝類に種類を問わず豊富に含まれています。


また、このビタミンB12は胎児の発育や造血に不可欠な葉酸と一緒に摂取すると、
さらに双方の持つ造血作用がUPします。

葉酸は新たな赤血球が正常に作り出される時に必須ですが体に摂取しにくい成分で、
食品に含まれる葉酸の体内利用率は50%と見積もられています。

葉酸はホウレンソウから発見されたビタミンで、その名の通りに野菜に豊富で、果物にも多く含まれます。
野菜はホウレンソウ、枝豆、モロヘイヤ、焼き海苔など海藻類、納豆などの豆類にも比較的多く含まれます。


他にも、頭痛や偏頭痛には脳の血流が関係していますが、
最近の研究では偏頭痛に悩む人にはマグネシウム不足のケースが多いことが明らかになっています。

マグネシウムは玄米、ライ麦パンなど精白していない穀類に多く、乾燥わかめや昆布にも多く含まれ
また魚介に多いため、魚を主菜にするとマグネシウムが豊富な献立になります。


ストレスから頭痛や肩こりを引き起こすこともあるので、ストレス緩和や筋肉の収縮と弛緩を調整する
カルシウムを摂取することも有効で、乳製品や骨を含めて丸ごと食べられる小魚や
植物性の食品ではモロヘイヤ、小松菜など青菜類に豊富です。


もちろんこれらの栄養素は、これが肩こり、頭痛に効くからと言って「ばっかり食べ」をするのではなく、
全体の食品バランスを整えたうえで肩こり、頭痛によい食品を上手に取り入れていくのがポイントです。



食事以外の改善法として、タイではマッサージをする方も多いと思いますが、
その際に少しでもコリが摂れるようなポイントとをいくつかご紹介したいと思います。

肩甲骨回りをマッサージする際に手の肘を折って背中の上に置くようにし、
肩甲骨を浮ださせるようにすると、より深い筋肉部分へのマッサージが可能になります。
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息子に実演してもらいましたが、こんな体勢にして肩甲骨廻りのマッサージをしてもらうと
肩甲骨と背骨のの間の深層部分の筋肉に、触れることができるようになるので効果的です。


首回りは首の後ろ側から咽頭方向に筋肉が斜め前へと向かって走っているので、
その線に沿って自分でもマッサージをすると心地よさが感じられると思います。

肩上の筋肉は空を飛ぶ凧のような形をして首、肩、背中と大きく広く繋がっているので、
肩だけでなく首、肩甲骨、そして背中もマッサージすることも大切です。

また姿勢が前かがみになっていることが多い方は、実は鎖骨回りにもコリがあることも多いもの。
ここをマッサージで緩めることで前かがみの姿勢がなくなり、背中部分のコリの解消にも繋がっていくので、
鎖骨上の筋肉を横に滑らすようにマッサージをしてみて下さい。


現代社会では仕事や主婦の方でもパソコン作業を避けることが出来ず、
上手に付き合っていきたいものです。
1時間に一度は作業を止めて、首や肩を回したり、背中や首を伸ばしたりするストレッチをするだけでも、
コリ具合は少しずつ変わってくると思います。

机に座ったまま簡単にできるストレッチとしては、ギュッと肩に力を入れて縮こまるように上にあげ、
その後、思いっきり力を脱力するように、肩をストンと急に落とす方法です。
これは脳にあえて「肩が凝り固まって、これ以上は危険です」とシグナルを送ることで、
脳が「肩をリラックスさせなくては」と反応し、コリを解消することへ利用したものです。


肩こりや頭痛は本当につらいものですよね、このお話が少しでも皆様のお役に立てれば嬉しいと思います。


~ 食の魔法でいきいきベジフルビューティフルライフ 8/27放送分 ~
by treasure-bkklife | 2013-10-14 21:50 | 食の魔法でビューティフル~
Chiva SomのBody Massageクラスが終了し、タイ料理学校に戻りました~
2か月ぶりに参加する料理学校は、在籍している生徒が大きく様変わりしていて
英語で行われるクラスには、韓国と中国の若い男の子が料理留学してきていました。
日本でもタイ料理は大人気ですが、さらにアジアの国々にも受け入れられているのですね!


さて、先日で降板することになった、ラジオの「食の魔法でいきいきベジフルビューティフルライフ」ですが
ブログでは2つほどUPさせていただきたいと思います。
今日は朝ごはんの重要性についてお話した、「朝ご飯をきちんと食べよう!」をUPしようと思います♪



みなさん、朝ごはんを食べていらっしゃいますか?
前の日の夜の接待などで翌朝も胃が重くて、朝ごはんが食べられないと言う方、
ダイエットのために朝は食べないと言う方もいらっしゃるかと思いますが、
現在では大人だけでなく朝食を取らない子供たちが増えているのです。

子供たちが朝食を食べない理由として、夜更かしをして朝起きるのが遅く、
朝食を摂る時間がない、夜食を摂ってしまったので食欲がないなどと言う子供側の問題だけでなく、
いつも食べないが6%、朝食が用意されていないが5%弱と、大人側にも問題がある場合もあるようです。


文部科学省では子供の健やかな成長のために、地域、学校、家庭が一体となって
取り組むことが出来るよう、「早寝早起き朝ごはん」の全国的な普及を推進し、
子供に基本的な生活習慣を、身に着けてもらおうという運動が展開されていますが、
もちろん子供だけでなく、大人にとっても朝ごはんが大切だと言うことが分かってきています。


人間の体には、サーカディアンリズムと言う一日のリズムがありますが、
これは「朝日」や「朝食」という刺激でリセットしていると考えられています。
朝食は体のすべての機能を目覚めさる役割を持っていて、これにより体内の細胞が活動を始め、
胃や腸が動いて蠕動運動を開始すると排便が促され、夜に溜まった排泄物が体外へ出ていきます。

また夜に働く副交感神経と、昼を司る神経である交感神経が切り替わって体がどんどん覚醒し、
寝ている間に下がった体温も上がるので、朝食には乱れがちな自律神経を整えるメリットもあるのです。


また、このリズムが乱れることが肥満や生活習慣病に繋がるとも考えられていますが、
東京慈恵会医大総合健診予防医学センターの和田高士教授が、
人間ドック受診者6,104名の受診後のメタボ率について調べた結果、
朝食を食べたり食べなかったりする人は、毎日食べる人よりメタボリックシンドロームになるリスクが
女性で4倍以上、男性では2倍近く高くなると言う発表が大きな話題になったそうです。

ちなみに一番このリスクが上がるのは「朝食は週に2回」という人。
ほぼ毎日食べている人に比べ女性で4.5倍、男性で1.9倍もメタボリスクが高まるという驚きの結果でした。


他にもこのサーカディアンリズムの話と朝食の関係を表す話として、
仕事柄、海外出張が多い方もいらっしゃると思いますが、時差ボケを解消するために有効な手段は
「朝日を浴びること」と「朝食を食べること」の二つといわれています。

人間の体は時計が朝の時刻になるので目覚めるのではなく、明け方になると血糖値を上昇させる
ホルモンのコルチゾールが分泌され、さらに朝日を浴びることで幸福ホルモンと言われる
セロトニンが分泌されることで、すっきりと起きることができるそうです。ですので、太陽の光を浴びて、
食事時間を現地の時間に合わせることで、時差ボケを解消できると言われています。


もう一つ、子供の朝食と成績の関係を表すデーターがあるのですが、
小中学校教育課程実施状況調査では、国語、算数、理科、社会の各教科の学力テストの平均が、
朝ごはん必ずとると言う子供は509.5点に対して、たいてい摂ると言う子が477.9、
摂らないことが多い子が449.9、全く、またはほとんど摂らないと言う子が436.6点となっています。

また、体力テストの20mシャトル・ランと言われる往復持久走でも、男女ともに
朝食を食べる子供と食べない子供では、食べる子供の方が運動能力も高かったと言う違いが見られ、
脳だけでなく、体にも朝食が大切だと言うことが明らかになっています。


朝食の大切さは子供だけではなく、また何でも食べればよいと言うことでもないようです。
「脳トレ」でも有名な東北大学 加齢医学研究所、川島隆太教授の研究で
「朝ご飯に関する意識と実態」に関するアンケート調査を
全国の4年生大学・大学院を卒業した35歳~44歳のビジネスマン500人を対象に行ったところ、
バランス良く食べた人、パンや甘いコーヒーなど糖質だけの朝ご飯の人、
全く食べていない人で単純計算の速度と持続力を比べたところ、その結果、朝ご飯を食べない人は
計算速度が上がらずに脳がエネルギー不足。きちんと食べている人は速度も上がり、疲れにくい。
糖質のものだけを食べた人は計算速度があがらない、
つまり食べていない人と変わらないという結果になりました。

この結果から脳がきちんと働くためにはバランスのよい朝食が大切で、ブドウ糖となる糖質だけ、
つまりパンやおにぎり、そしてコーヒーやお茶だけでは脳はエネルギー不足になると言うことが分かりました
しかも、朝ご飯をバランス良く食べる人の脳を機能的MRIで調べてみると、
脳の高次機能を担う大脳皮質の厚みに明らかな差が見られるそうなのですよ。
  

この2つの結果から、朝食と脳の働きには深い関係があると考えられると思いませんか?
脳が体重にしめる割合は2%に過ぎないのですが、実は基礎代謝量の約20%をも消費します。
そして脳は寝ている間も休むことなく働き続け、その消費量は毎時5gにもなるそうです。
脳の唯一のエネルギー源は糖質の一種のブドウ糖で、穀物や芋類に含まれるデンプンは、
複数のブドウ糖が組み合わさったものです。脳はブドウ糖を備蓄することができずに消費し続けるので、
常に血液中から補給する必要があるのです。

脳が食べ物から得たブドウ糖を利用できる時間は食後の数時間で、
その後は肝臓に貯蔵したブドウ糖が沢山結合した動物性の貯蔵多糖類であるグリコーゲンを取り出して、
必要に応じてブドウ糖に変えられて使われます。

しかし、肝臓に備蓄できるグリコーゲンは60gが限度で、寝ている間も毎時5gを消費していることを考えると
最長でも12時間しか脳にエネルギーを供給できないので、その後の食事による補給がなければ
脳はエネルギー不足になり、午前中の思考力、集中力、持続力の低下を招き、作業能力に影響し、
学力、仕事にも影響がでるのも不思議ではありません。
そのためには脳が機能停止状態にならないように、朝ごはんでしっかりとエネルギーを
補給することが大切なのです。


また、生きていくうえで優先順位が高い脳に栄養がいかなければ、心にも栄養はいきません。
脳は10歳ぐらいまでに発育を終えるそうなので、子供たちの脳には大量、そして良質の栄養が必要です。
朝食を抜くと脳が栄養失調となり、いわゆる「キレる子供たち」イライラや無気力など
問題行動の原因になってしまうのです。


では、どんな朝ごはんを食べると、脳や体、そして心にもよいのでしょうか?
まず脳に働きかけるのがご飯、パンなどの炭水化物。
炭水化物は消化酵素により消化されるものが糖質で、消化されないものが食物繊維なのですが、
炭水化物には分解されると脳のエネルギーとなるブドウ糖になる糖質が含まれています。

そして、この糖質を体内でエネルギーに変えるには、ビタミンB1などのビタミンB群と、
不足するとエネルギー代謝が阻害されるミネラルのリンが有効です。
ビタミンB群が豊富に含まれる食品の代表が、玄米や豚肉、魚介類などです。
リンが豊富に含まれる食品の代表は玄米、乳製品、肉類、魚類に大豆製品に卵。
大豆製品には、脳の記憶力を高め記憶回路を活性化させるリン脂質のレシチンが豊富で、
リン脂質は気分を高め、やる気を生み、心にハリをもたせてくれるので朝食にもピッタリ。
なので、ビタミンB群とリンを含む玄米ごはんに納豆や豆腐、卵焼きや焼き魚などの
昔ながらの日本の朝ごはんは、やはり体や脳にも有効なのです。


また、朝は洋食派という方も少なくないと思いますが、筋肉や肌、髪や爪など、
体を作るために必要なタンパク質が「良質なたんぱく質かどうか」を明確に数値化したアミノ酸スコアが、
パンはお米よりも少ないので、良質なたんぱく質が豊富な卵やチーズ、ハムなどをプラスすることも大切。
パンは体内の炎症となる糖化などを起こす、精製された小麦から作る白いパンではなく、
ビタミンB1が豊富で、血糖値の急上昇を抑えて食物繊維が多く含まれる、
全粒粉やライ麦など茶色いパンを選ぶと、さらによいと思います。


他にも体の機能を調整して生命活動を維持するために必要な、
野菜や果物に多く含まれるビタミン、ミネラルももちろん必要です。
ビタミンやミネラルは単独では働かず、まんべんなく摂ることで働きがさらにアップするので、
野菜が具だくさんのお味噌汁やスープなども一緒に添えると、さらに体も温まって体が動き出します。

我が家では朝ごはんとお弁当の用意があるので、時間が足らないなんてこともあるので、
前日の夕ご飯の支度の時に翌日のお味噌汁やスープの具を煮込んで冷蔵庫で保存したり、
蒸した野菜をスノコのついたタッパーに入れ、いつでもサラダなどに使えるようにしておいたり、
冷蔵庫でフルーツをカットしておいたりして、朝の食事作りの時間をセーブするなどしています。
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これはまさに時間をセーブした日の、典型的な我が家の朝ご飯。
卵や野菜は前日に茹でて、ソムオー、トマトもすぐ食べられるようにスタンバイ。
白菜、長ネギ、冬瓜、きくらげが入った具だくさんのスープも、前日に作っておいて朝は温めるだけなので
朝ご飯の準備にムリをせずに、きちんと栄養をとってしっかり朝ご飯がいただけます。



そしてできれば少し早起きして、「朝ご飯をゆっくり食べる」ことを意識することも大切。
ゆっくり食べることで咀嚼回数が増えますが、ウォーキングやランニングなど同じく、
咀嚼も一定のリズムを刻む「リズム運動」の一つ。
リズム運動は幸福ホルモンのセロトニンを増やす働きがあり、心身の健康を整えることに役立つそうです。
野菜を大きく固めに茹でる、噛む回数が多い根菜や海草類などを加えるなどとして、
咀嚼回数が増えるように工夫することも大切です。


しかし、今まで朝ごはんを食べる習慣のない方が、朝ごはんを食べる時間を作ることも大変だと思います。
野菜や果物のスムージーやフルーツにヨーグルト、玄米フレークやオールブランにナッツを加えてみるなど、
まずは手軽に何かを食べることから始めてみませんか?
そしてその内容を少しずつ充実させて、バランスのよい朝ごはんをいただけるといいですよね。
毎日のことなので頑張り過ぎず、まずは出来るところから初めてみて下さいね。



~ 食の魔法でいきいきベジフルビューティフルライフ 7月23日放送分 ~
by treasure-bkklife | 2013-08-29 09:39 | 食の魔法でビューティフル~
昨日のブログでは、お盆のテーブルコーディネートについてご紹介させていただきましたが
今日は「お盆」の歳時記のお話と、お盆の時期がまさに旬!日本の夏にも欠かせないスイカの話を
「食の魔法でいきいきベジフルビューティフルライフ」でさせていただいたので、そちらをUPしようと思います。



今日は「卓育・季節の歳時記」がテーマ、「お盆」についてお話したいと思います。

旧暦の7月中旬、現在の8月13日から16日はご先祖様をお迎えする「お盆」の季節。
この時期は日本に一時帰国されてご実家で過ごす方も多いかと思います。
お盆の時期は関東は新暦の7月15日前後、関西では8月15日前後と、
地方によってお盆の時期も違うそうです。

お盆の「盆」と言う言葉はサンスクリット語の音訳である「盂蘭盆会(うらぼんえ)」とからきているそうで、
お釈迦様の弟子が地獄に落ちた母親を救うためにお釈迦様の教えに従い、
旧暦の7月15日に衆僧に食事を振る舞い、供養したと言う説話がその起源と言われています。


お盆にはご先祖様が道に迷わないように家の中に盆灯篭などを灯し、玄関先には皮をはぎ取った
麻の茎で火を焚いて、家に帰る道を照らす迎え火とします。
ご先祖様と二日間をともに過ごし、お帰りになる日の夜にはまた送り火を焚いて送り出すのです。

葵祭、祇園祭、時代祭とともに京都四大行事の一つとされる大文字焼きは、
お盆の送り火に当たるそうですが、太平洋戦争中であった1943年には灯火管制的見地から
送り火が中止された代わりに、早朝に白いシャツを着た市民が山に登って人文字で「大」を描き、
英霊にラジオ体操を奉納されたそうです。

また「さだまさし」の歌でも知られる「精霊流し」は、長崎県で行われるお盆の伝統行事で、
故人の家族らが盆提灯や造花などで飾られた精霊船と呼ばれる船に故人の霊を乗せて、
「流し場」と呼ばれる終着点まで運ぶのだそうです。

精霊流しは歌のしんみりとしたイメージとは異なって、爆竹の破裂音や掛け声が交錯する
喧騒の中で行われ、精霊船は山車を連想させる華やかなものであり、
お祭りとも思われることもあるほど見物客も集まるものなのだそうですよ。


お盆を物語るものとして蓮は浄土に咲く花であり、また仏様を象徴する花でもあるので、
蓮の形をした食べ物でそれを表現することも。
タイでは蓮の実を茹でてデザートとしていただくことも多いですよね。

またホオズキは赤い袋を炎に見立てた「灯篭草」の別名もあり、
お盆ではご先祖様が帰る道を照らす灯りを表現するそうなので、
東京では7月9・10日に浅草寺のほおずき市が有名です。
タイでもホオズキはロイヤルプロジェクトの商品として、スーパーなどのお店で見かける時期があるんですよ。


他にも、お盆の頃に旬の盛りを迎えるナスとキュウリですが、
ナスは精霊が荷物を乗せてくるとされる牛に、キュウリは精霊が乗ってくるとされる馬に見立てて、
割り箸などを挿して足としてお供えします。


そしてお盆の頃に様々な瓜が収獲されますが、その中で最大なのが日本人にも馴染みが深いスイカ。
夏の果物として定番のスイカはお盆の時期を語る旬の果物でお供え物にもされるのです。
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お盆には祖霊をお迎えするための精霊棚を作り、スイカなど夏に収穫される野菜や果物を盛り合わせます。



タイ語でスイカは「テンモー」と言いますが、道端の屋台でカットされたスイカが売られていたり、
スイカと氷をミキサーにかけたスイカジュースのテンモーパンがお好きな方も多いと思います。
日本の真ん丸のスイカと違ってタイではラグビーボール型の「テンモー・チンタラー」と言う品種も多く、
実が黄色いスイカなど、さまざまな品種がタイ全土で栽培されているそうです。


スイカは果肉の90%以上が水分とあって栄養がないと思われがちですが、
実はビタミンやミネラルもバランスよく含まれている果物です。
昔からすいかの効能としてよく知られているのが、体のむくみ取りと言うことなのですが、
これはすいかに豊富に含まれるカリウムが利尿作用が高く、体の余分な塩分も腎臓から尿中へ
排出する働きがあるからなのです。


そして1930年に日本でスイカから発見されたシトルリンと言うアミノ酸の成分は、
スイカの原種であるカラハリ砂漠の野生スイカに多く含まれ、
過酷な環境の砂漠においても生命力を発揮するための重要な役割を果たした成分だそうです。

血管を若返らせて血液循環をよくするため、新陳代謝のアップ、疲労回復、冷え症の緩和、
動脈硬化予防効果などもあるとも言われています。

またこのシトルリンはデトックス効果にも優れていると言われ、
蓄積すると疲労感や睡眠障害の原因ともなる体内で作られるアンモニアを解毒促進し、
肝臓や腎臓にある尿路回路をスムーズに回転させ、体外へと排出してくれると言われています。


さらに一年中常夏のバンコクですので、紫外線を浴びることも多く、やはりシミなども気になりますよね。
スイカにはアミノ酸の一種で美肌にも効く成分として知られるシステインが含まれています。
この成分はビタミンCの酸化を防いで、シミやソバカスなどにも効果があると言われています。


他にも強い日差しを浴びたり、食生活や睡眠リズムの乱れ、そしてストレスや電磁波が多い現代の生活
体内を錆びつかせる活性酸素も多く発生して、体を疲れやすくなるだけでなく
加齢や動脈硬化、シワなどの原因にもなることも。

これを抑えることができる栄養素の一つが、スイカに含まれるリコピン。
リコピンは赤いトマトに含まれているのが有名だと思いますが、
実はすいかにはトマトの約2倍量ものリコピンが含まれているのです。

リコピンにはビタミンEの100倍、βーカロテンの2倍の効力があると言われる、
強力な体を錆びつかせる活性酸素と戦う抗酸化力があり、アンチエイジングにも効果的なので、
肌のシワ・たるみの予防も期待できるのです。


そしてもう一つ、スイカに含まれる嬉しい効果はβ-カロテンです。
β-カロテンはニンジンなどでも有名ですが、小腸の酵素によって必要な分だけ
ビタミンAに変化する栄養成分です。

皮膚や目、鼻、口腔などの免疫組織を正常に保つ働きがあり、免疫力を高めることに役立つ他、
美肌にとっても大切なビタミンです。


また、女性ホルモンのエストロゲンの代謝に必要なビタミンB6も含まれ、
PMS月経前症候群やつわりなどを軽減する働きがあるとされています。
他にも丈夫で健康な肌や髪、内臓、ホルモンを正常に保ちます。アレルギー症状を緩和する働きがあり、
慢性鼻炎を軽くするなどの効果も期待されています。


さらに、スイカには脂肪燃焼を行う褐色脂肪細胞を増やして中層脂肪のもととなる血糖や
脂肪酸の減少を促進する効果があり、糖質分解酵素と言われるマンノシターゼという成分が含まれ、
ダイエット効果があると言われています。


さらに脂質代謝を促進して血液中の脂質を減らし、血管の循環をよくするイノシトールという成分が、
コレステロールを減少させる作用があるので、まさにアンチエイジング、美肌、
そしてダイエットにコレステロールの抑制、さらに女性ホルモンへの効果と、
様々なお悩みにスイカパワーを発揮してくれるのです。


以前、Mocaと言うフリーペーパーで、ベジフルビューティーがオススメする
グリーンスムージー特集を掲載していただきましたが、
この中でスイカを使ったアンチエイジングに最適の冷たいスープを紹介しました。
材料はすいかとトマトが250g、バジルとニンニクが1g。これをフードプロセッサーでガーッと回すだけです。
抗酸化作用のあるビタミンAを持つバジルに、スイカとトマトのリコピンのWパワーが
抗酸化作用をさらにパワーアップしてアンチエイジングの強い味方に。

同じく抗酸化作用を持つニンニクのアリシンは、細かく刻まれることでさらに効果を発揮するので、
まさにアンチエイジングのためのスムージー。
お好みで塩やレモン汁などを加えてもさっぱりといただけますよ。


スイカを購入する際は、玉のスイカは縞が等間隔でコントラストがはっきりしたもの、
ツルの根元が周りよりへこんでいるものが良く、
食べごろのスイカは叩くと「ポンポン」と全体に響くような音がします。

カットスイカを買われる場合は、切り口がみずみずしく、種が黒々としたものを選ぶとよいと思います。
保存の仕方は玉のスイカは風通しの良い日陰で保存、
カットスイカはラップでくるんで野菜室で冷やして下さい。スイカは収穫直後が甘味も強く水分も豊富。
早めに食べることをオススメします。


今年の日本の夏は暑くなりそうで、熱中症などが心配ですよね。
体の熱をさまして喉の渇きを摂るスイカは、夏バテで疲れた身体や日射病や暑気あたり、
また発熱後の水分補給としてもオススメです。ただ、揚げ物などと一緒に食べ過ぎると多い水分が
胃液を薄めて油の消化を妨げることからお腹を壊したり、体内のミネラルが必要以上に排出されて
ミネラル不足となって疲労したり、体を冷やしてしまうこともあるようなので、食べ過ぎには注意が必要です。

まさにお盆の時期に旬の果物、スイカを上手に取り入れて暑い夏を乗り切っていきましょう。



~ 食の魔法でいきいきベジフルビューティフルライフ 7月30日 放送分 ~
by treasure-bkklife | 2013-08-06 23:44 | 食の魔法でビューティフル~
毎週火曜日にバンコクのラジオ局、J-Channelの「Moring Kiss」の番組内で出演させていただいている
「食の魔法でいきいきベジフルビューティフルライフ」ですが、間もなく半年になろうとしています。

正しくお役にたつ食の情報をお届けしたいと思うと、毎回の原稿を書き上げるにも時間が必要ですが
中には嬉しいメッセージをいただいて、ベジフルビューティアドバイザーとしても励みになっています。


7月9日の放送では、その前の週に「良質の油を摂取しよう!」というお話をしたのですが、
その際、リスナーの方から「コレステロールについて」の次のような質問のメールをいただいたので
健康がテーマでコレステロールについてお話をさせていただきました。



先週、こんなメッセージをリスナーの方からいただきました。
「私はコレステロール値が高いのですが、コレステロールはあながち悪いものではないと認識しています。
 父もコレステロールが高いので、遺伝かなーとも、思っています。コレステロールって悪者でしょうか?」

まずご質問の遺伝についてのお話ですが、金沢大学大学院医学研究室のまとめなどを見ると、
コレステロール値が高くなる遺伝子を両親、もしくはどちらかから受け継いで、
高コレステロール血症を発症する「家族性高コレステロール血症」と言う病気もあるそうで、
コレステロール値が高いのは遺伝と言うこともあるようです。

病気についてはその方によっても症状や重さ、そして原因が違うと思いますし、お医者様ではないので
私がここでお話することはできませんので、まずはお医者様の診断を受けることをオススメします。


今日、ここではコレステロールについて一般的なお話をしていきたいと思います。
まず、コレステロールとは何かと言うと、脳や血液、筋肉など体内に広く存在し、
細胞膜やホルモンの構成成分となり、脂肪の消化に必要な胆汁酸、骨粗しょう症との関連もある
ビタミンDの前の段階の物質の材料もコレステロールなので、必要不可欠で大切な栄養素です。

女性ホルモンの時にもお話しましたが、「ホルモンの母」と呼ばれるDHEA、
デヒドロエピアンドロシテロンは体内の約50種類ものホルモンの元になっているのですが、
このホルモンの原料となっているのが、実はコレステロールで、
実は赤ちゃん用の粉ミルクには、わざわざコレステロールが加えられているそうなのです。


現在、ミス・ユニバース・ジャパンチームでは最高の美の実現のために、
美女の卵たちのコレステロールやDHEA、中性脂肪などを調べているそうです。
なぜなら、それだけ適正脂肪は女性の健康美ボディの要になっているからだと考えられているそうで、
豊かなバストやヒップは特に欠かせないそうです。

その検査結果でもDHEAの値が高い女性ほど、ヒップがグラマーだったそうで、
一番値のたかい女性は、バストも大きくて凹凸のあるボディの持ち主だったそうなんですよ。


コレステロールの話になると、善玉コレステロール、悪玉コレステロールという言葉を聞くと思いますが、
これは体内に存在するコレステロールは成分や比重によって分類され、
悪玉コレステロールと言われる低比重のLDLコレステロールと、
善玉コレステロールと言われる高比重のHDLコレステロールなどがあります。

HDL、善玉コレステロールは血管に沈着したコレステロールを取り除く働きがあり、
最近の研究ではコレステロールの回収だけでなく、いったん進んでしまった動脈硬化を
改善する効果があることもわかってきて、まさに「善玉コレステロール」と呼ばれるにふさわしい働きをします。

女性らしい体つきに必要な女性ホルモンは、善玉コレステロールを上げる作用があります。
そのために善玉コレステロール値には元々10-20mg/dLの男女差があるのです。
現在使っている男女が同じ基準値で判定すると、女性の場合善玉コレステロールが高いので、
総コレステロールが高くて高コレステロール血症と判定されてしまう事があることを
特に女性の方は知っておいた方がよいと思います。


一方、LDL悪玉コレステロールは、全身にコレステロールを届ける働きがあり必要不可欠ですが、
食生活などが乱れて悪玉コレステロールが過剰になってしまうと、
血管にコレステロールを沈着させる原因にもなり、血管の壁の中にコレステロールが入り込んでしまいます。
こうしてできるのが動脈硬化巣の初期病変のコブであるプラークですが、
その内部にはコレステロールが沈着してしまっているのです。

なぜに血中コレステロール値が高いと健康に悪いかと言うと、過剰となり酸化した悪玉コレステロールが
血管内膜の内側にコブが作って血管を防いで、血液の通り道を細くするためで、
これが動脈硬化や悪性新生物のガンなどを誘発する原因になると言われています。

ですので、コレステロール値をコントロールすることは、動脈硬化や虚血性心疾患、脳卒中など
命に係わる病気を防ぐことが最大の目的なので、長期に渡り食生活を改善することが一番のポイントです。


日本動脈硬化学会の報告によると、
日本人は総コレステロール値が高値なのは、善玉コレステロール値も高値であるためで、
悪玉コレステロール値が正常である人が多く認められるとのこと。

本来治療は必要でないこのような人たちを鑑別するためにも、
総コレステロールよりも、悪玉コレステロールに注目する必要があるそうです。
自分はコレステロール値が高い、または低いと言う方は、それが総コレステロールなのか、
悪玉コレステロールなのか、善玉コレステロールなのかを認識しておく必要があると言えます。


コレステロール値を正常値まで下げるには、悪玉コレステロールを減らして
善玉コレステロールを増やすことがカギになります。
肉やバターなどの動物性脂肪を含む食品や、卵や魚卵、レバーなどにコレステロールが多い食品は、
悪玉コレステロールを増やすので、コレステロール値が高いと言われている方は、
控えめにした方がよいとも言えます。

ただし、体内のコレステロールの多くは肝臓で合成されるので、
卵を食べたからと言って即座に血中のコレステロール値が上がる訳ではありません。
コレステロールは肝臓で生成できる物質で、日本人の一般的な一日の摂取量は0.2~0.5gであるのに対し
実は肝臓では一日に1.5g~2gのコレステロールが自ら生成されています。

以前は「卵を食べるとコレステロール値が上がる」と多く言われていたので、
現在も卵を気にして食べる方を控える方もいらっしゃると思います。
しかし現在の栄養学では、コレステロールは肝臓で必要に応じて作られるので、
食事で摂った場合は肝臓で作られる量が減るので、その影響はわずかだとも言われています。

もちろん何でも食べ過ぎは要注意で、卵を食べると確かに悪玉コレステロールが増加しますが、
同時に善玉コレステロールも増えることがすでに判明していて、
したがって善玉コレステロールが、それを回収してくれるので
動脈硬化のリスクは心配するほどはないと、既に実験によって証明されているそうです。


他にもコレステロールが気になるタコやイカなどは、コレステロールが原因となる胆石症を予防するほか、
糖尿病を予防・改善する働きのあるタウリンというアミノ酸の一種をたくさん含み、
魚卵や煮干しには細胞の新陳代謝を活発にして老化を防ぐ核酸が豊富なのです。

健康な方が卵や甲殻類などを適度にいただくことは問題がないとされているそうですが、
あくまでも過剰な摂取を避けるように配慮しつつ、食生活全体のバランスに気を配り、
肥満などにならないようにすることが大切なのです。


また、以前こちらでもお話したトランス脂肪酸は悪玉コレステロールをふやし、
善玉コレステロールを減らしてしまう働きがあるので、多量の摂取には警戒が必要だとされています。
卵などコレステロール値の高いものだけに注目するのではなく、やはり全体のバランスが大切なのです。


コレステロールによい食品としては、肉であれば脂肪の少ない鶏肉のささみや胸肉、
ヒレなどの赤身や脂身を除いた肉、低脂肪で良質なタンパク源となる大豆製品など。
他にもDHAやEPAが豊富に含まれる、アジやイワシなどの青魚もオススメです。

「食事摂取基準」では1日のコレステロールの上限量が目安として示されています。
目標量は男性で750mg未満、女性で600mg未満。
ちなみに、鶏卵1個に含まれるコレステロールがおよそ250mgです。


食物繊維や抗酸化成分の野菜類をうまく食事に取り入れることも、コレステロールを下げるポイントです。
こんにゃくや海藻類に含まれる水溶性食物繊維は腸内のコレステロールを吸着して、
体外に排出する作用を持つと言われています。

また、海藻類のぬめり成分の食物繊維のフコイダンなどには、
血中コレステロールを下げてくれる働きがあるとされています。
果物を摂る場合には、りんごやバナナなどの水溶性食物繊維であるペクチンを
豊富に含む果物を選ぶとよいとされています。
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一日一個のリンゴは病気知らず」とも言いますが、りんごは水溶性食物繊維のペクチンだけでなく、
不溶性のレグナンやセルロースには、コレステロールの吸収を阻害する効能もあるそうです。
また、食物繊維のペクチンは皮に多いので、よく洗って皮ごと食べた方がよいそうです。
他にもポリフェノールなどによる抗酸化作用や、アンチエイジング効果もあるので嬉しい果物ですよね!

東北地方は昔から塩分が多めの食事をとることからか、血圧が高い方が多いことでも知られていますが
青森などのりんご農家さんには、血圧が低い人が多いことでも知られているそうです。
あまり冷やし過ぎると香りや甘みが活きないので、ほどほどに冷やすのが美味しさの秘訣です♪


他にも抗酸化作用の強いブロッコリー、かぼちゃなどの緑黄色野菜などは
過酸化脂質の生成を抑え、動脈硬化予防にもつながります。
また玄米や全粒粉パンなどに含まれる未精製の穀物には、不溶性食物繊維が多く含まれ、
これは便の量を増やして腸を掃除してくれます。


食材選びに加えて動脈硬化を防ぐために、一日の塩分の摂取量を減らすことも重要です。
慣れないうち味気なく感じるかもしれませんが、酸味や辛味、香りなどを補うように工夫して調理すれば
塩分が少なくても美味しい食事をとることができます。


そして食事だけでなく、善玉コレステロールを増やすには、有酸素運動が有効と言うことが分かってきました。
一日に歩く歩数が多ければ多いほど、善玉のコレステロール値も高くなることが分かっています。
運動で悪玉コレステロール値を下げようとしている方は多いですが、
残念ながら運動には、悪玉コレステロールを低下させる直接的な効果はないことが分かってきました。

しかし悪玉コレステロールが下がらなくても、善玉コレステロールが増えれば
コレステロールを回収する力が上がるので、動脈硬化を改善する方向に向かうと考えられています。



ここまで血中コレステロール値が高い場合のお話をしてきましたが、
実はコレステロールが低ければよいと言うものでありません。
コレステロール値が低い状態は低コレステロール血症と呼ばれます。

コレステロールは細胞を構成する材料の一部なので、少なすぎると血管の弾力が失われる、
低栄養、甲状腺機能亢進症、肝疾患などが考えられますが、
重要な原因疾患として、悪性腫瘍のガンなどがあげられるようです。


高コレステロールも低コレステロールも、改善するにあたっては適度な運動と
バランスのよい食生活が第一ですが、まずは健康診断をきっちりと定期的に受けて
基準外の場合は医師の判断を仰ぐことが大切だと思います。

また、あまりに食品のコレステロール値ばかりを気にして低栄養になること、
それ以上に体の酸化や糖化を促進して、血管に有害となる食べ方を注意することも大切です。

私たちにとって、適正脂肪は健康と美容の強い味方です。
多すぎるのももちろん問題ですが、少なければ少ないほどいいと言うものではありません。
バランスよい食生活が健康と美容に繋がるので、毎日の食生活を充実させていきましょう。



~ 食の魔法でいきいきベジフルビューティフルライフ 7月9日放送分 ~
by treasure-bkklife | 2013-07-26 23:12 | 食の魔法でビューティフル~
生理解剖学の英国ライセンス試験を1週間後に控え、いつもの如く、今さらながらに慌てております(^_^;)
なんでもっと早くから勉強しておかなかったのかな~・・・と思うのはいつものことですが、
その生理解剖学の中でもじっくり学ぶテーマの一つが、この「骨」の話です。

そこで、6月18日は、「食育」がテーマ、「丈夫な骨を作ろう!」についてお話をさせていただきました。


先週、女性ホルモンの話をさせていただきましたが、その中の一つに
更年期ともにエストロゲンの分泌量が減って、骨粗鬆症などの症状が見られるとお話しました。

日本の高齢化は進み平均寿命は世界一となりました。
ますます先進国の平均寿命は延びつづけ、2050年には先進国の平均寿命は
100歳を超えると予測されているそうです。
その中でも平均寿命をリードする日本人にとって深刻なのは介護問題なのです。


高齢者の介護で一番問題になるのは「寝たきり」なのですが、
一番の理由は脳卒中、二番目には実は骨折があげられています。

高齢者の骨折の原因は骨がスカスカになり、わずかな外力でも骨折しやすくなる病気、
いわば骨の老化現象である骨粗鬆症。
老後の寝たきりを予防するためには脳卒中などに繋がる生活習慣病予防もありますが、
骨折などにならないためにも丈夫な骨を作ることはとても大事なことなのです。


生涯の健康を支える骨は体を支えるとともに、体に必要なカルシウムを貯蔵する役割を担っています。
血液中のカルシウムは常に一定の濃度に保たれており、減少することがあれば
骨からカルシウムが溶け出して補っているのです。


思春期には骨を作る働きが著しく盛んになりますが、思春期の3か月間に増える骨量は、
閉経期の女性が一年で失う量と同じとも言われています。
年間で骨密度が最も多く増える時期は女子は12~14歳、男子は14歳~16歳と言われ、
18歳~20歳前後で骨量が最大となります。

この急激に骨が成長する思春期を「ウィンドウ・窓が開く時期」とも呼ばれ、
この時期を過ぎると窓は開かなくなり、食事や運動などでいくら努力しても
骨量が大きく増えることが期待できません。
ですので、この大切な時期にダイエットなどで栄養不足になることは、
骨の健康のためにも避けたいことなのです。


その後、骨量は40歳ぐらいまではゆるやかに低下しながらも維持されますが、
女性は更年期を過ぎ閉経期になると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が急激に減少します。
エストロゲンはカルシウムの流出を防ぐ役目も果たしているので、それに伴い骨量も急低下するのです。
そのため、閉経後は男性よりも骨粗鬆症になる危険率が3~4倍も高くなるのです。


しかし近年では、自己流ダイエットによる低エネルギーや栄養バランスの乱れ、カルシウム不足、運動不足
低体重が原因でホルモンバランスが乱れ、若くても骨の老化が起きているとの報告もあるようです。
特に骨がピークに達する18歳未満でのダイエットは、閉経後の骨粗鬆症のリスクを高めるので
大変危険なことなのです。


では、私たちは骨の成長、そして骨を維持して守るために何ができるでしょうか?
まず第一に、骨を丈夫にするにはカルシウムが必要なのですが、牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品
がんもどき、生揚げ、木綿豆腐、納豆などの大豆製品、ワガサギ、ハマグリ、干しエビなど魚介類
モロヘイヤ、小松菜などの青菜などに多いとされています。

魚もシシャモやワガサギなど、骨も丸ごと食べられる魚を取り入れることも大切です。
日本では離乳食からカルシウムを摂るためにいただく小松菜も、
タイではなかなか手に入りづらいこともあると思いますが、タイ野菜のカナはカルシウムも多く含む
優秀な野菜なので、ぜひ取り入れてみてくださいね。


カルシウムは骨や歯の形成のためにも重要な栄養素なのですが、
体内に吸収されにくい栄養素の一つです。
同時にどんな栄養を摂取するか、体がどれだけ必要としているかなど、様々な要因によって
吸収率が左右されてしまい、また食品によっても吸収率が異なります。

ですので、吸収率が高まる食べ合わせや、吸収率の高い食品を選ぶと
効率よく摂取することができるのです。


食品によるカルシウムの吸収率ですが、牛乳は40%、小魚は30%、
野菜の中でもシュウ酸が多い野菜の場合は20%とされていて、
体内でもっとも吸収されやすい食品は、牛乳やチーズなどの乳製品です。

これは乳製品が吸収を促進させるCPPカゼインホスホペプチドと言うタンパク質の一種も
同時に含まれているので、カルシウム自体も吸収されやすいためではないかとされています。

乳糖からお腹がゴロゴロして牛乳が苦手という方もいるかと思いますが、
よく比較される豆乳より牛乳の方がカルシウムは多いのですが、
豆腐となると実は牛乳よりもカルシウムは多く含まれるので、
豆腐やがんもどきなどに大豆製品を上手にいただくのもいいですよね。
豆腐でも絹ごし豆腐より、もめん豆腐の方が、さらにカルシウムも多く含まれています。


またビタミンDはカルシウムの吸収に必要なタンパク質の合成を盛んにするだけでなく、
カルシウムが骨に定着する働きがあるため、カルシウムと一緒に摂るととても効果的だと言われています。

ビタミンDはサケやサンマ、ジャコなどの魚介類や、キノコなどにも多く含まれているので、
サケやキノコを牛乳と一緒にクリーム煮にしてもよいですよね。
ジャコの原料になるカタクチイワシの稚魚は、成長したものの約9倍のカルシウムを含み、
不足しがちなタンパク質やカルシウムの吸収をよくするビタミンD、
体内のミネラルバランスを調整するマグネシウムも豊富なので、
我が家ではよくおにぎりにしたりもするのですが、冷奴に乗せていただくのもオススメです。
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玄米ご飯の上に乗っているのは、ちりめんじゃこ、ひまわりの種、ごまに、
しょうゆ、みりん、キビ砂糖などで味付けした、ふりかけ?のようなもの。
ジャコ以外はその時あったものによって変わりますが、これがご飯にとっても合うんですよ♪
右はフジスーパーでも売っている「みりん干し」 骨ごとバリバリ食べられていいですよね!


体を作るタンパク質は肉類、魚介、卵、牛乳、乳製品、大豆、大豆製品などに豊富なので、
カルシウムやビタミンDを含む食品と、上手に組み合わせていただきたいですよね。


さらに食事面だけでなく、生活習慣も骨を丈夫にするにはとても大事なことなのです。
骨量を増やしたり維持するためには、骨への刺激も必要なのです。

思春期に運動をすることは、骨の先端部分の骨端と言う軟骨部分が伸びて、
骨の中も強くなると言われています。
骨量が最大に達したあとは石灰化と言って骨が固まりそれ以上伸びることはありませんが、
その後も骨の新陳代謝を活発にし、カルシウムが骨に定着することは必要なことなので、
ウォーキングなどの無理のない運動を、1日30分でもコツコツつづけることも大切なのです。


また、カルシウムの吸収に必要なビタミンDは「太陽のビタミン」とも呼ばれ、
日光によって皮膚でも合成されます。
ビタミンDが働くために、適度な日光浴をしてビタミンDをしっかり作るようにすることも大切なのです。
日照時間の少ない地域ではビタミンD不足から骨が歪曲する、くる病の発症率が高いことも知られています

お腹の赤ちゃんもお母さんのビタミンD血中濃度に影響を受けるため、
お腹にいる時が夏だった秋生まれの子供の頭蓋骨が強いと言う報告もあるので、
妊婦の方や、ママもお子さんとお散歩をすることも大切なことのようです。
日焼けが気になる方もいらっしゃると思いますが、もちろん紫外線の浴び過ぎはNG!
アンチエイジングや美肌のためにも、UVケアもしっかりして下さいね。


そして食べない自己流のダイエットは女性ホルモンの分泌量が減少するだけでなく、
骨が弱くなる可能性もあり、更年期障害と同じような症状が出ることもあるそうです。
BMI18.5以上、体脂肪率21%以上がよいとされています。

また産後、気になる体型ですが、この時期は母体の骨密度が急速に回復する時期なので、
この時期にダイエットすることは母乳の栄養の偏りや、母体の骨の回復の遅れ
次の妊娠への影響などもあると言われるので、無理なダイエットは禁物なのです。


他にも、骨を弱くする原因としては、炭酸飲料、ハム、ソーセージなど加工食品に多く含まれるリンや
コーヒーなどのカフェインの摂り過ぎは、カルシウムの排泄を促し、塩分過多はカルシウムの利用を悪くし、
他にも過度のアルコールの摂取や喫煙は、カルシウムの吸収率を悪くしてしまいます。
また、室内でゲームばかりして遊んでいると運動量が足らずに新陳代謝も下がり
日光にも当たらないのでビタミンDが働きません。
お子さんなら外で思いっきり遊ぶことや、大人も自分の好きな無理のない運動を見つけることが大切ですね。


生き生きとした老後を迎えるためにも、骨はいつまでも丈夫でありたいですよね。
それには子供の頃からの食生活、生活習慣が大事。
一日3回バランスよい食事をとって、運動などの日常の生活を整えることが大切なので、
子供と一緒に生活を見直す機会になればと思います。


~ 食の魔法でいきいきベジフルビューティフルライフ 6月18日 放送分 ~
by treasure-bkklife | 2013-07-10 21:39 | 食の魔法でビューティフル~
昨日、BlogにUPしたAir Flyerですが、どうやら今日の「朝イチ」でも放送されたとか!
バンコクの方が日本より販売が早かったので、すでに使いこなしていらっしゃる方もいると思いますが、
これから「美味しくヘルシー」を目指して、どんなものができるか実験したいと思います♪


さて、このAir FlyerのことをFace Bookにも載せたところ、「購入したい~」の声が続々と(*^_^*)
やっぱり「油」のことが気になっている方が多いんだなあと、つくづく実感することに。
揚げものの油などはトランス脂肪酸と化して、細胞を傷つけたりと「悪い油」となってしまうのですが
よい油は、実は健康と美容に欠かせないものなので、きちんと選んで摂取することが大切なんです。

そこで、今日の「食の魔法でベジフルビューティフルライフ」は「健康」がテーマ、
「良質の油を摂ろう」についてお話したので、「油」つながりで早速UPしたいと思います♪



今までトランス脂肪酸や女性ホルモンの話などの中で、「良質の油を摂りましょう」とお話したのですが、
「油って太らない?」「良質の油ってなんだろう?」と思われている方もいらっしゃると思います。
そこで、今日は油についてお話をしようと思います。


炭水化物やタンパク質が1gあたり4カロリーなのに対して、油の脂質は9カロリーと倍以上もあり
カロリー神話の中で悪者のように捕えられてしまいがちな油ですが、
脂質は体に必要な三大栄養素であり、ホルモンや細胞膜の構成成分、生体機能の調節に関わるだけでなく
実は体重を落とす手助けをしたり、肌の潤いと弾力などを守ったりと、
健康と美容にも強い味方でもあるのです。


その一方で日本人に欧米化の食生活が進んだことで脂質が過剰摂取となり、
脂質が血管の内側にたまり、動脈硬化、心筋梗塞・脳梗塞を引き起こし、
内蔵型肥満やメタボリックシンドロームなどが増え、脂質の取り方が問題にもなっています。

そしてもう一つ、油の素晴らしい働きと言えば、様々なトラブルや老化の原因となる
体内の炎症を押させてくれるということ。
老化の大きな原因である酸化とともに注目されているのがこの炎症。
炎症が起きると体はウイルスやアレルゲン、毒素などと戦うのですが、
この時に自分自身の細胞を一緒に傷つけてしまいます。

これがジワジワと老化を進行させていくので、この炎症を最小限に食い止めることが不調を癒し、
病気を最小限にし、若々しく美しい肌をも作るのです。
悪い油は様々な炎症の原因となってしまうのですが、よい油はむしろ炎症を防いだり
抑えたりする力があるのです。



油は大きく分けて2つのグループに分けられ、
バターや肉の脂身のように常温で白く固まるのが飽和脂肪酸。
調理油や魚の油など透明な液体のままなのが不飽和脂肪酸です。

乳製品や動物性の食品に多く含まれる飽和脂肪酸は、
炭水化物やタンパク質の代謝過程でも合成されるので、
その摂取量はあまり神経質になる必要もないとも言われますが、
摂取量が適量を大きく外れると生活習慣病のリスクが高まり、
今では「食事摂取基準」では目標量の範囲を設定しています。

飽和脂肪酸を過剰に摂取すると血液中の悪玉コレステロールが増加して、
動脈硬化などのリスクが高まると言われていますが、
反対に飽和脂肪酸の摂取量が少なすぎても脳卒中などの死亡率が高まるとされています。

日本人は戦後、食の欧米化によって以前より脂質をとるようになったことで、
それまで最大の死因であった「脳梗塞」などの血管の病気は減っているのも、
欧米型の脂質が多い食事を取るとこによってもたらされた一面だとも考えられているので、
やはり適量の摂取は必要なんです。



一方、調理油や魚の油などに含まれる不飽和脂肪酸には、人間の体では作りだすことが出来ずに、
食べ物から体に取り込む必要がある必須脂肪酸である多価不飽和脂肪酸と言われる
オメガ3系とオメガ6系の油、そして体に良い作用をもたらす一価不飽和脂肪酸のオメガ9系の油があります。


オメガ3脂肪酸は、EPA、DHAのサーモン、マグロ、青魚、α―リノレン酸のくるみ
食用油のアマニ油(フラックスシードオイル)、エゴマ油やインカインチオイルと
低温圧搾の菜種油に含まれます。

血中中性脂肪の低下、血管機能改善などの働きがあり、
血糖値を安定させてスリムな体づくりにも効果があるので生活習慣病予防に役立つと言われ、
新陳代謝を活発にし、内側からしっとり潤った肌にも効果的です。

他にも「ハッピーオイル」と呼ばれるほど心地よい気分に強く関わる油なので、
積極的に摂ると明るい肌と明るい心の両方に効果があり、
月経前症候群のPMSなども和らげる効果も期待できます。

魚に含まれるEPAエイコペンタエンサン、DHAドコサヘキサエン酸はサプリメントでもご存じだと思いますが
EPAは悪玉コレステロールや中性脂肪の値を下げて、血液をサラサラにするなどの効果、
DHAドコサヘキサエン酸は脳細胞の重要な構成成分で、脳の機能を活発にして
記憶力をよくする脂肪酸なので豊富に摂りたい油です。


オメガ3はとてもデリケートな油で、市販されているほとんどは、小さめの遮光瓶に入って価格も高めです。
酸化しやすいという弱点があってインカインチオイル以外は加熱料理には向かないので、
基本的には生のままお料理にかけたり混ぜたりして使います。
スープやサラダに煮物、冷奴や納豆などにも垂らしたりするとよいと思いますが、
味と香りにクセがあるものもあるので、自分の好みのものを見つけるのもコツ。
また、開封したら冷蔵庫保存が基本です。

またデリケートな油のオメガ3を豊富に含む魚は生でいただくのが効果的ですが、
魚を焼く時もオリーブオイルなどを上からかけて焼くことで、
オメガ3系の魚の油を熱から変質を守ってくれる作用もあります。

肉の脂は網焼きなどで落して焼き、魚の油は下に野菜などを敷いてそのまま魚と一緒にいただくなど
逃がさないという調理方法などを工夫するのも効果的だと思います。
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これは以前、「糖尿病セミナー」のレシピで提出した「サーモンのグラチネ」
「デザイナーフーズ」と言われる、生活習慣病にも効果の高いほうれん草と玉ねぎやズッキーニの上に
コレステロール値や中性脂肪を下げるEPA、脳の機能を活発にするDHAが豊富なサーモンを乗せて
上からオリーブオイルをかけて、オーブンで焼き上げました。

他にもアクアパッツアなどの蒸し焼きや、魚のホイル焼きなど野菜と一緒に調理することで
下の野菜が魚の良質な油であるオメガ3の油を吸い取り、逃さず摂取できるので、おススメめの調理法です。


他にもクルミや栗はオメガ3が豊富です。オイルや魚は持ち歩くことは難しいのですが、
種実類の油は酸化しにくく簡単に持ち歩けるので、おやつにはクルミや甘栗もいいですよね。

魚をあまり食べないアメリカでは、古くからクルミが良質な油を摂れる健康商品として注目され、
日本でも山沿いの地域の領土料理やお菓子にはクルミが使われているものも多いのです。
ナッツは果実の種子ですが、種ごと食べられるキウイフルーツやイチゴなども、
少量ではありますがオメガ3が含まれているんですよ。



もう一つの必須脂肪酸であるオメガ6のリノール酸などは植物に多く含まれていて、
コーン油、大豆油、ヒマワリ油、紅花油などから摂取できます。

この必須脂肪酸のオメガ6脂肪酸は、細胞膜や体の仕組みに働きかける生理活性物質の材料となる油で、適量の摂取で高コレステロールを低下させ、体によい油として注目をされていましたが、
現代生活では摂り過ぎになっていて体内の炎症を強め、疲労感やアトピー性皮膚炎や花粉症などの
アレルギーの原因との関連性なども指摘されています。

また、摂りすぎると悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールも減少させて肥満に繋がる上に、
過酸化脂質や血栓を増やして動脈硬化や大腸がんを進行させることもあると言われ、
今では摂り過ぎに注意し たい油と言われるようになりました。



他にも必須脂肪酸ではないのですが美容と健康を考えるのであれば、
オメガ9脂肪酸と言う種類の油を足した3つをバランスよく摂取する必要があるのです。

オメガ9のオレイン酸はオリーブオイルなどでおなじみの油ですが、
不飽和脂肪酸の中ではもっとも酸化に強い油です。オメガ9脂肪酸は、エクストラバージンオイル、
低温圧搾した未精製のゴマ油、またアボカドの脂肪分などに含まれますが、
沢山摂っている人はシワが少ないとの報告もある、美肌とアンチエイジングのためのオイルです。

不飽和脂肪酸の中では熱にも酸化に強いので、加熱調理の時にはオメガ9系がオススメです。
動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを減らし、
動脈硬化の防止に役立つ善玉コレステロールは減らさないという性質もあります。
オリーブオイルは「地中海式食事」などで知られる伝統的に食べて来た人たちに、
心筋梗塞が少ないことも判明していますよね。



さて、ここで大切なのは、オメガ6系の油はもちろん必須脂肪酸なので摂取することが大切で、
オメガ3系とオメガ6系の理想的な比率は1:4と言われていますが、
現代の日本人の平均的な食生活はこの比率が1:10になってしまっていると言われています。

この原因には製造する際にオメガ6の油が使われる揚げ物やスナック菓子の摂取量が増え、
反対にオメガ3を含む魚離れなどが考えられます。

また、体内で油が正常に機能するためには、動物性の飽和脂肪酸、
オリーブオイルなどの健康と美容によいオメガ9脂肪酸の一価不飽和脂肪酸、
オメガ3と6系の多価不飽和脂肪酸は、3:4:3の割合で摂取するのが望ましいと言われています。


このバランスを考えながら食べるのはかなり難しいことだと思うので、
まずはオメガ6の揚げ物やスナック菓子などを減らし、
ほとんどの方が不足しているアマニ油、フラックシシードオイル、魚やナッツなど
オメガ3脂肪酸を含む食品の摂取量を増やし、
オメガ9のオリーブオイルなどをバターやマーガリンの代わりに摂ったりするなどと工夫して、
全体のバランスを取ることが大切なのです。



では、反対に「悪い油」はどんなものかと言うと、まず筆頭にあげられるのが先月こちらでもお話した
マーガリンやショートニング、揚げ物などにより酸化した油などに含まれるトランス脂肪酸です。
トランス脂肪酸は不飽和脂肪酸を化学処理して作られた人工的な油なので、
細胞の炎症を起こして正常な働きを妨げ、老化を進めて健康を害するという研究が進んでいます。

他にも飽和脂肪酸の動物性脂肪などは、溶ける温度が高く常温では固体のままのことから、
摂り過ぎると体内で固まりやすく血液がドロドロとなって細胞や細胞膜を傷つけ、体内に脂肪が停滞します。


また、一番よく家庭で使われている「サラダ油」は、
そのほとんどがオメガ6系の油を何種類かブレンドした「混ぜ油」です。
現在の日本の表示法では、「食用油」「調理用油」などの表記でよいことになっているので、
何を原料とした油なのかは分からないものも多く、大量生産を可能にするため薬剤で抽出したうえ、
長期保存のために安定剤や防腐剤などの添加物を加えているものがほとんどです。

コレステロールを下げる、血糖値を下げると宣伝されている「健康油」なども、
同じく加工油に変わりはなく自然な油とは言えないのです。


ちなみに我が家では、炒め物などにはオリーブオイルを使っていますが、揚げ物には香りが気になることも。
そこで、天ぷらのような揚げ物や中華の炒め物には、バンコクのどこのスーパーにも置いてある
100%のRice Bran Oil、こめ油を使っています。

これはRice Bran Oilに含まれる飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸のバランスが
脂肪酸の望ましい摂取バランスに割と近いと言うことと、酸化しづらいと言う性質を持っているからですが、
ご自身でもどんな油がよいか、お気に入りを探してみてくださいね。

それとトランス脂肪酸の回でもお話した、最大80%の油分をカットするエアーフライヤーを購入しましたが
300gのお肉にパン粉をつけて揚げても大さじ1の油だけで済むことと、後処理も楽なのでオススメです。


油は選び方や摂り方次第で、敵にもなり味方にもなってくれる食品で、
よい油をしっかりと摂ることはホルモンの質を高めて老化を防ぐ作用もあり、
健康に美しく生きることにも繋がります。
油を選ぶ目と知識を持って、よい油をうまく食生活に取り入れるコツを身につけていきましょう。


~ 食の魔法でいきいきベジフルビューティフルライフ 7月2日 放送分 ~
by treasure-bkklife | 2013-07-02 22:53 | 食の魔法でビューティフル~
今週末でもう6月も終わり、すでに一年の半分が過ぎてしまったと思うと本当にビックリしてしまうほど。

今日はフジスーパー1に買い物に出かけると、こんな風景を見かけました。
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パン屋さんのカスタード・ナカムラの前には、こんな大きな七夕の飾りが。
親子で短冊に願いごとを書いて吊り下げている、微笑ましい光景に出合いました。
中にはタイ語で書かれている短冊なども見かけることが出来ました♪


さて来週の日曜日は、7月7日の「七夕」です。
先々週の「食の魔法でベジフルビューティフルライフ」がでは、「卓育」がテーマで
「七夕」についてお話をさせていただきました。



一年に一度、七月七日の夜に、牽牛の彦星と織女の織姫が、
天の川を渡って束の間の逢瀬を楽しむと言うラブストーリーは、幼い頃よりご存じの方が多いと思います。
幼い頃は「今日は晴れるかな?」なんて、本当に楽しみにでしたよね。

この七夕のお話は、古来中国に伝わる星の伝説である牽牛と織女のお話で、
天帝の娘の織女と牛飼いの牽牛の夫婦があまりに仲が良く、仕事をしなくなったので
天の川の対岸に別居させられ、七月七日の晴れた夜だけに天の川を通じて逢うことが
許されたと言う伝説が、この「七夕(しちせき)物語」です。

中国の唐の時代には、牽牛や織女を祀るやぐらを庭に建てて瓜果酒などを供え、
織女が機織りや針仕事を司る星であることもあって、五色の糸を針に通して裁縫の上達を祈るようになり、
やがて芸事、詩歌文字の上達を願って、技が巧みになることを乞う
「乞巧奠(きっこうでん)」と言う風習も生まれました。

また日本では旧暦の7月七日の夜にお盆に先立って祖霊を迎えるため、
乙女が人里離れた機小屋で一夜を過ごし、穢れを水に流して祓うと言う
「棚機(たなばた)」が行われていましたが、いつしかともに織姫に関係があることから
中国からの伝承と融合して、現在の「七夕」になりました。七夕の翌日に笹飾りやお供え物を川に流したり
河原で燃やす「七夕送り」は、この祓えの儀式を意味しているのです。


日本に伝わり笹に吊るしたのが五色の短冊で、元来は梶の葉っぱに芋の葉に宿った露で
墨を摺ると字が上達すると言い伝えがあり、硯、筆などを添えて学芸の上達を祈りました。
梶の葉には天の川を渡る船の「舵」の言葉がかけられていて、昔は五色の短冊ではなく、
梶の葉に願い事や詩歌をしたためてお供えしたそうです。

七夕の歌にも「五色の短冊~」とあるように、七夕には五色の短冊、
五色の糸など「青・赤・黄・白・黒」の五色が欠かせませんが、これは中国の陰陽五行説に由来し
この五元素を色に表したのがこの五色なのです。
また、人の守るべき五つの徳を五常と言って「仁・礼・信・義・智」がそれぞれに色に対応しているそうなので
「成績があがりますように」と言うようなお願いは黒、または紫の短冊に、
礼を象徴する赤の短冊には、両親や祖先への感謝を託してみるのもいいですよね。


現在では笹竹に願い事を短冊に書いて吊るしますが、他にも願い事や収穫をすくい寄せる投網や
風で身を清めて厄を祓う七夕人形などを一緒に吊るし、少しでも星に近づくように屋根や物干し台、
ベランダなどの上に高くしつらえるのだそうです。

他にも、たらいや器などに水を満々とたたえた「星映しの器」なども設えるそうなのですが
これは牽牛星と織女星が水面に映れば願うがかなうと言う、言い伝えにちなんだものなのなんだそうですよ。


現在、日本各地で行われる七夕祭りは、昭和の初め頃から全国各地の市町村などによる
地域振興のために行われるようになり、伊達正宗公が奨励した行事に由来する「仙台七夕祭り」や、
太平洋戦争の復興祭りが結びついた「湘南ひらつか七夕祭り」などが有名ですね。

昨年も「杜の都」仙台では、東日本大震災から二回目の仙台七夕まつりが行われ、
復興への願いと全国からの支援への感謝の気持ちである「願い・希望・感謝」をテーマに行われたそうです。
色鮮やかな和紙を使った3,000本もの竹飾りが設置されたそうで、
多くの観光客の方で賑わったそうですよ。まさに七夕祭りは地域復興、
そして願いを込めたお祭りなのですよね。


さて、七夕を物語る食べ物には「そうめん」があります。
これは中国神話の帝王である高辛氏の子供が7月7日に亡くなり、
その後に霊気神となって熱病を流行らせたので、その子が好きだった「策餅(さくべい)」と言う
中国伝来のお菓子を供えて、たたりを鎮めたという故事にちなんで病除けとして
策餅を食べる習慣が広まったと言います。
これが室町時代に現在の素麺のような麺になり、様々に呼ばれていた名前も「素麺」と
統一されていったそうなのです。


他には「物事を成す」にかけて、願いごとが成就する願いを託して「ナス」も使われます。
ナスには体を冷やす効果があるので夏バテにもピッタリとされていますが、
バンコクのこの時期は雨季で、暑かったり寒かったりと体温調節も難しい時ではありますよね。

「秋茄子は嫁に食わすな」と言うナスに関することわざがありますが、
これは姑のお嫁さんをいじめると取る説と、涼しくなる秋にナスを食べさせると、
体を冷やして体調を崩すからという思いやりの意味があるという説もあるそうです。

ナスはカリウムが多くむくみなどに効果的ですが、今まで大半が水分で栄養成分が少ないとされてきました。
しかし最近では、ナスの紫紺色の皮にはナスニンと言うアントシアニンの一種が含まれていることが分かり、
アントシアニンはブルーベリーなどと同様、目の疲労や視力の回復、活性酸素の働きを抑制し
ガンの予防や血中コレステロールを下げて動脈硬化や高血圧を予防する作用があると期待されています。
この効果を逃さないためにも、皮をむかずいい料理ならなるべく残して調理をした方がいいですよね。

そしてナスニンは水溶性なので、アク抜きなどのために水にさらさないよう方がよいとされています。
イタリアでは塩を軽く振って出た水分を、キッチンペーパーでふき取ってアクを抜くそうなので、
こんな方法もナスニンを生かすよい方法かもしれません。
ナスニンはビタミンCを含む食材と組み合わせると、さらに効果がUPするので、
赤ピーマン、ブロッコリーなどの野菜などといっしょに合わせていただくとよいですね。

また、ナスは「油どろぼう」とも言われるように、油をよく吸収する性質があるので、
夏バテで食欲減退気味の時にも、炒めものなどにするのも効果的です。
しかも油で調理すると皮に含まれる色素のナスニンの流出が抑えられ、美味しさも閉じ込められるんです。

我が家では紫のナスに、赤や黄色のパプリカ、緑のオクラ、
他にもプチトマトやかぼちゃなどの野菜と一緒にサッと素揚げした後に、
醤油やみりん、お酢など和風味のつゆに、生姜やネギのみじん切りをたっぷり入れて、
そこに揚げたてのお野菜を漬け込んで、冷蔵庫でよく冷やしてからいただきます。

夏バテの時に大活躍する七夕の由来にもなっている素麺だけでは栄養的にも偏ってしまうので、
こんなお野菜を一緒に乗せていただくのもオススメです。
またナスは使いやすいサイズに切って、揚げてから油をよく切った揚げナスは、
ラップをして冷凍しておけるので、ちょっとした付け合せなどにもすぐに使えて便利なのですよ。


そしてタイには、いろんな種類のナスがあります。
小さくて丸いもの、白や黄色に緑、なんと毛が生えているナスもあるのですが、
一番食べられているのがタイ料理の定番「ヤム マクワ」にも使われている
マクア・ヤーオと言われる長ナスだと思います。
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「物事を成す」のナスを生かして、七夕のテーブルコーディネートをしてみました。
ここに盛られているのは全部ナスの種類で、その他にも今回は箸置きにもナスを使ってみました。
七夕のテーブルコーディネートについては、またnico Laboの記事と合わせてUPしたいと思います♪


味も日本のナスにも近いので、とても使いやすく味もおいしいナスなのでオススメです。
日本の紫ナスよりも火が通りやすく、水分が多めで実がやわらかいのが特徴なので、
まさに「ヤム マクワ」などの焼きナスにはもってこいのナスなのです。
焼くとうまみ成分のグルタミン酸が増えて甘くなりおいしさがアップしますが、
水分も多く含んでいるのでとってもジューシーです。 つやのある緑色で傷がなく
全体的に張りと重みがあって、虫食いがない、つやのあるものを選んでくださいね。


今年の7月7日の七夕は日曜日。
夏の夜空に明るい市街地でも目に留まるのは、3個の明るい一等星で形作る「夏の大三角形」。
七夕の織姫であること座のベガ、天の川を隔てて輝く白い星が彦星はわし座のアルタイルも、
この夏の大三角形を形作る星なのです。
もう一つの夏の大三角形に属する星は白く輝く白鳥座のデネブ、
他にも一等星の赤く輝くさそり座のアンタレスなど美しい星が見える季節なので、
たまにはゆっくりと家族一緒に夜空を見上げて、素敵な七夕の夜を家族皆さんでお過し下さいね。


~食の魔法でいきいきベジフルビューティフルライフ 6月25日放送分~
by treasure-bkklife | 2013-06-29 22:50 | 食の魔法でビューティフル~
今日は、6年生の息子の「Leavers Assembly」 でした。
Primary 小学生を卒業して、Secondary 中学生へと進む、子供たちのお別れの集会です。

子供たちの歌やポエムから、先生や親、そして友達への感謝と、今後の決意を見ることが出来て
スライドには1年生からのここまでの、友達と過ごした様々な学校生活での写真が写り、感慨もひとしお。
「ここまで大きくなってくれたんだな。。。」と、子供たちの成長にぐっとこみあげるものがありました。

その分、自分もしっかり歳を取ったわけでして(笑) 気になる体の変化があちらこちらに(^_^;)
先々週の「食の魔法でいきいきベジフルビューティフルライフ」では、
そんな自分にもとっても興味がある、「女性ホルモン」をテーマにお話をさせていただきました~



今日は「美容」がテーマ、「女性ホルモン」についてお話したいと思います。

月経前に何となくイライラしたり、吹き出物が出来たり、体がむくむと言うような不調は
多くの女性が感じたことがあるかと思います。
こうした不調の原因として、女性ホルモンの働きが大きく関わっていることが
様々な研究により分かってきています。

私たちが生きていくために必要な、あらゆる機能がホルモンによって調節されていますが、
ホルモンとは体内の生体活動を調整する化学物質の総称で、
ギリシア語の「刺激するもの」「呼び覚ますもの」と言う意味の言葉が語源とされ、
私たちの体は70種類以上のホルモンによって調節されているそうです。

まず、女性の体に大きな影響を及ぼす「女性ホルモン」とは何かと言うと、
エストロゲンとプロゲステロンと言われる2種類があり、ともに卵巣から分泌されます。
女性ホルモンは男性の体内にも存在していて、男性には卵巣はありませんが、
副腎や睾丸から分泌する男性の一部が必要に応じて女性ホルモンに変化するので、
実は男性も乳がんになる可能性もあるのです。


女性ホルモンの1つ、エストロゲンは妊娠に備えて子宮内膜を厚くし、
女性らしい体つきを作ることを促進します。
また、最近ではこのエストロゲンが自律神経の働きや、皮膚や内臓の働きにも
深く関与していることが分かってきました。

そしてもう一つのプロゲステロンは主に妊娠を助け、維持するための働きをします。
2種類のホルモンバランスと働きが女性の生理周期や体調の変化を調整すると言われています。
そして女性ホルモンは更年期以降は急激に減速し、男性のエストロゲン分泌量よりも
少なくなると言われています。

女性に多い更年期障害は、エストロゲンの減少がおもな原因で引き起こされると言われています。
ちなみに現在では更年期は女性だけでなく、男性にもあると言うことが分かってきているんです。



女性ホルモンのエストロゲンは、実は体内の様々な器官の働きに関わっているので、
その代表的な4つについてお話したいと思います。


一つ目は脳の血流を改善したり、脳細胞を膨張させて記憶改善効果があることが分かってきています。
アルツハイマー病は男性よりも女性の方が多いことも閉経後に急激にエストロゲンが減少し、
脳で記憶を司る海馬の働きが衰えてしまうからではないかと考えられています。


二つ目には血液中のコレステロール値の機能調整にも、エストロゲンが関わっていると言われています。
エストロゲンには悪玉コレステロールや総コレステロールを抑えて、
善玉コレステロールを増やす働きがあります。

そのため閉経してエストロゲンが減少した女性はコレステロール値が上昇し、
動脈硬化などのリスクが高まると言われています。またエストロゲンには血管を拡張する働きがあり、
更年期以前の女性では高血圧や心筋梗塞のリスクが男性に比べて低いとされています。


そして三つ目。エストロゲンには乳腺の発達により乳房や腰回りなどの皮下脂肪を増やして、
女性らしい身体を作る働きがあります。
一方、内臓脂肪の蓄積や食欲を抑制をする一方、太り過ぎを防ぐ働きもあるとされ、
また皮膚の潤いやツヤを保つコラーゲンの合成にも関与して、柔軟でツヤのある皮膚を維持する
大切な働きをしていると言われているので、美容と健康のためにも重要なホルモンだと言えるのです。


最後四つ目には更年期を過ぎて老年期に多い骨粗鬆症ですが、
これもエストロゲンが急激に低下する閉経後に多く発生することが知られています。

女性の骨は成長とともに増加し、初潮を迎えてからの一年、そして思春期で大きく増加し、
18~20歳に最大骨量に達して完成したのち、妊娠、出産を経てその後少しずつそして閉経後に
急速に減少し、それ以降は緩やか低下していきます。
エストロゲンと骨量は両者が比例しており、女性ホルモンが大きく骨からカルシウムの流出を防ぐ
役割を持っているのです。



それ以外にもバランスの調節、基礎体温のコントロール、血液凝固機能を高めるなど、
エストロゲンは重要な役割を果たしています。
では、どうしたらホルモン力アップに繋がる食事をすることができるでしょうか?


大豆に含まれるイソフラボンは、エストロゲンに化学的な構造や特徴が似ているために、
エストロゲンの代替成分とする研究も進められています。
大豆は大豆加工食品の豆乳や豆腐、納豆などは、こうした点から美容と健康によい食材とされています。

ただしサプリメントなどでイソフラボンのみを過剰に摂取すると女性ホルモンのバランスが崩れ、
月経周期の遅れや子宮内膜症などのリスクの可能性なども指摘されていますが、
日常で大豆製品を食べる分には問題ないとされています。
一度に大量を摂っても体に吸収されず排出されてしまい、1日2度に分けて摂るのが効果的だそうなので、
上手に豆腐を食生活に取り入れていきたいものです。

♪ 追記 ♪ (ラジオではこの部分についてもお話しました)
日常で大豆製品を食べる分には問題ないとされていますが、
特に妊婦や子供については十分な人への試験が少ないことから、
動物実験で胎児の生殖機能に影響が及んだことも考慮して、
大豆イソフラボンの摂取を、一日30mgを超えないことと食品安全委員会から通達が出ています。
目安として100gで豆腐は20mg、豆乳は24.8mg、納豆で73.5mg程度で
納豆は1パックが50g以下のことが多いようです。
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これはN-styleのレシピに掲載していただいた「ハーブオイル豆腐のベーグルサンド」
豆腐を冷奴や湯豆腐、お味噌汁だけでなく、いろんな形で使えるといいですよね。
外国のレシピ本にはいつもと違うお豆腐のレシピも多いので、参考にしてはいかがでしょうか?


ビタミンB6にはエストロゲンの代謝や分泌バランスを整える働きがあると言われ、
PMS月経前症候群やつわりなども、ビタミンB6を摂ると症状が和らぐと言われています。

ビタミンB6は主に動物性食品に含まれますが、肉類ではレバーの鶏肉に多いと言う特徴があって、
魚介類には冷凍したり加工すると損失いやすいので生魚に多く、マグロやカツオ、サケ、サバ、サンマなど
身近な魚に豊富に含まれます。
他にも玄米などの全粒穀物やニンニク、ブロッコリー、バナナなどがあげられるんです。


ビタミンEは女性ホルモンの生成を助けて生理などの機能を整える働きがあり、
生殖機能の維持にも働きます。
ビタミンEが豊富な食材としては油脂類や種実類が多く、大豆や大豆加工食品、アーモンド、ピーナッツ、
モロヘイヤ、かぼちゃ、赤ピーマンなどの緑黄色野菜、サーモン、ウナギ、カニ、エビ、桜えびなど。

さらに体内でビタミンAに変わるβ-カロテンを含むニンジンや、ビタミンCを含むかんきつ類などと
一緒に摂取すると効果が高まります。


そして、女性ホルモンの原材料は「ホルモンの母」とも呼ばれるDHEA、デヒドロエピアンドロステロン。
その原料はなんとコレステロールと言う油なのです。
コレステロールは悪者のイメージが強いのですが、このDHEAは女性ホルモンを含めて
体の中で約50種類のホルモンの材料になっているので、
しっかりと質のよい油を摂取することが大切なのです。


また、コレステロールは水にも血液にも溶けないので、タンパク質のカプセルに包んで
体内をくまなく移動させる必要があるので、女性ホルモンを作るにはよい油+タンパク質も必要。
例えば肉にスライスしたアーモンドをつけてテフロンのフライパンでじっくり焼いたり、
お刺身ならオリーブオイルとレモンのソースをかけたカルパッチョや漬け込んだマリネ、
豆腐に磨ったゴマを入れた白和えなどは女性ホルモンをUPする組み合わせです。

目玉焼きや納豆などにオメガ3系のえごま油などをかけて、朝ごはんも簡単でいいですね。
体に悪いトランス脂肪酸たっぷりの油の食べ物はホルモンバランスに悪影響を与えるので、
良質の油を摂ることが美容と健康には大切。
ただし、もちろん何でもほどほどが大切、目安は一日大さじ1杯、多くて大さじ3杯ぐらいまでにしましょう。



最後に、体に栄養が不足した時に真っ先に衰えるのが、生きるために絶対必要な内臓や心臓、
脳などの機能ではなく、次世代を生み出すための女性ホルモンなどの
性ホルモンの分泌を司る生殖機能なのだそうです。

ですので「これが女性ホルモンに効く」と言う特定の食材ばかりを食べるだけでは、
女性ホルモンUPには有効な方法とは言えないのです。
あくまでも食生活全体のバランスに配慮して、まずは身体全体のコンディションを整えていくことが
まずは大切だということを忘れないでくださいね。


~ 6月11日放送分 食の魔法でいきいきベジフルビューティフルライフ より ~
by treasure-bkklife | 2013-06-26 19:33 | 食の魔法でビューティフル~
今週は毎日がタイ料理学校です♪
今日はバンコクの屋台で見かける甘~いロティや、バナナのクリスピーに揚げたものを習いました。
いつもトンロー17のセブンイレブン、時にトンロー9近くで売っているロティの屋台が美味しいのですが
作ってみてそのタネを薄く延ばす技術を、お兄さんから盗み取らなくては!と思ったほど難し~い(^_^;)

そして分かっていたけれど、その油と砂糖の量に「・・・・(~_~;)」。 確かに美味しいんですけどね~
しかも生地はマーガリンとサラダオイルでマリネして、焼く時にもその油を使って焼き上げるんです。
タイの肉まんのサラパオを作った時も、この週の「食の魔法でいきいきベジフルビューティフルライフ」で
お話させていただいた、ここでもショートニングをかなり使ったんですよね。

2年前にタイ料理を習った時よりも、タイ人の中でも健康や美容と食の関係に意識が向いているのか
先生たちの話からも都会のバンコクを中心に、ヘルシー志向は高まっているんだなあと思う反面
まだまだこれから・・・と言う部分も多いんだなあと思わされることもあるので、
この部分をどうやって自分でアレンジして、美味しさは変わらずに健康的なタイ料理にしていくか、
ここが自分の課題だと思っているのですが、まずは「王道を知るべし」と全て吸収してから!と思っています。



さて、6月4日の「食の魔法でいきいきベジフルビューティフルライフ」は
「健康」がテーマ、「トランス脂肪酸」のお話をしたので、こちらでもUPしたいと思います♪


先週、「甘い物を上手にいただく」と言うお話をさせていただきましたが
その中に「洋菓子よりトランス脂肪酸がないので和菓子の方がよい」という話をさせていただきました。

朝食にパンをいただく方も多いと思いますが「バターはカロリーが高いから、
マーガリンの方がいいわよね」と使われている方も多いですよね。
「カロリー控えめ」や「コレステロールゼロ」などと、美容や健康によさそうな謳い文句が目を引くマーガリンは
確かにカロリーはバターより低いのですが、最近では食べることを避けた方がよいものとされています。

これは他にもスナック菓子、ファストフードなども同じで、
カロリーが高いので体によくないイメージがあると思いますが、実はそれ以上に心配なのは、
アメリカでは「狂った油」や「プラスティック・オイル」などと呼ばれるトランス脂肪酸が含まれているからです。


まず、トランス脂肪酸とはどんなものか?と言うと、4つに分けて考えられます。
一つ目は、マーガリンやピーナッツバターなどのファットスプレッドやショートニングを製造する際に、
不飽和脂肪酸と呼ばれる植物性の液体状態の油に水素を添加し、
化学処理して酸化しにくいように固形化させたもので、自然界に存在しない人口的な油のことです。

二つ目は牛や羊などの反芻動物では、胃の中の微生物の働きによって
トランス脂肪酸が作られることがあって、そのため牛肉や羊肉、牛乳や乳製品の中に
天然に微量のトランス脂肪酸が含まれているのです。

三つ目は植物から油を絞る時、精製する工程で好ましくない臭いを取り除くため、高温で処理を行います。
この際に植物に含まれている不飽和脂肪酸からトランス脂肪酸ができるため、
サラダ油などの精製した植物油にも微量のトランス脂肪酸が含まれているのです。

四つ目は植物油で揚げ物を作った時、そして高温で同じ油を何度も
繰り返し調理に利用するなどした時に出来る物なのです。


トランス脂肪酸が問題視されるのは、細胞の正常な働きを妨げ健康を害するという研究がされており、
現在では食品から摂る必要がないと考えられています。
トランス脂肪酸を多く摂取すると悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールが減ることから
体の中の炎症反応を起こして、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患のリスクを高めます。

他にも気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を起こしやすく
高齢者が大量に摂取すると認知症を起こしやすいとの報告もされているのです。


バンコクでも最近、アメリカやEU諸国、オーストラリアなどから輸入されている食品などに
「Trans fat Free」などと書かれたお菓子や食品を見かけるようになりましたが、
WHO世界保健機関、FAO国連食糧農業機関の合同会議や、EFSA欧州食品安全機関などでは
いずれもトランス脂肪酸の摂取と疾病の関連性を認め、摂取量を少なくするよう報告しています。

こうした報告を受けて欧米を中心に、ここ数年、トランス脂肪酸含有量表示を義務化する国が増え
消費者や外食産業における意識も変わりました。
ニューヨークでは外食産業におけるトランス脂肪酸含有の油を全面禁止、
スターバックスも全米中のすべての店でメニューを替えてトランス脂肪酸を排除するなどを始めています。


これに対し日本の対応は、トランス脂肪酸についてはその種類も沢山あるため
「摂取すべき範囲として表すことが困難」とし、現在においては摂取目標量の基準は定められておらず、
また製造者に対しても法的な表示義務がなく規制も緩いようです。

農林水産省の見解では、トランス脂肪酸による健康への悪影響を示す研究の多くは
トランス脂肪酸をとる量が多い欧米人を対象としたものであり、
日本人にも同じ影響があるのかどうかは明らかではないと言うこととなどがあげられています。

他にも厚生労働省からは「バランスよく食事をするかどうかの問題」との声も。
確かにまずは何よりもバランスよく食事をするのが一番だと言うのは同感ですが、
食の欧米化が進んでいる今の日本の食生活や、同じような食生活であるアジアの台湾や韓国などでも
すでにトランス脂肪酸の含有量表示が義務付けられていることもあり、
やはり体へのことを考えると、少しでも避けられるのであれば避けたいところですよね。


では、トランス脂肪酸の摂取量を少なくするために、私たちにまずできることは何でしょうか?
それはやはり食品を購入する際には原材料をよくチェックし「トランス脂肪酸」が含まれる商品を
できるだけ購買しないようにすることも一つの方法です。
それにはまず、どんな商品に含まれている可能性があるのかということを知っておくことも大切だと思います。

トランス脂肪酸は、スプレッド、オイル類は、マーガリン、ピーナツバター、マヨネーズ
コーヒーフレッシュのクリームなど。
お菓子類はケーキ、アイスクリーム、チョコレート、クッキー、菓子パン、ポテトチップス、ドーナツなど。
インスタント・レトルト食品類は、インスタント麺、シチューやカレーのルウ。
ファストフードやファミリーレストランのお料理は、チキンナゲット、フライドポテト、フライドチキンなど。
冷凍食品などでは、から揚げ、ピザ、コロッケなどに含まれることが多いようです。

また、原材料欄にトランス脂肪酸と書かれていなくても、マーガリン、ショートニング、
植物性油脂とに書かれているものや、高温で調理されたスナック菓子、加工食品にも
トランス脂肪酸は含まれることもあることを頭に入れておくことも大切です。
ピーナッツバターなどにもTrans fat Freeと明示された商品も売っています。
割とバンコクはオーガニック類のコーナーに見かけるようなので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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これはHealty Mate社のアーモンドスプレッドなのですが、ここにNo Trans Fatと書いてありますね♪
小腹が空いたときには、全粒粉やライ麦などのパンに、こんなスプレッドを塗って食べることも。


しかし、まだまだ現実的にトランス脂肪酸を含む食品は多いので
全ての食品をTrans fat Freeの商品だけにする、または全く使わないとなると
そのこと自体がストレスに感じる方もいらっしゃると思います。
そこで少しでもトランス脂肪酸の摂取量を減らすように、いつもの調理方法などを
一工夫するにはどうしたらよいでしょうか?

食事の欧米化がどんどん進み日本人も油脂を摂り過ぎる傾向にあり、
これが生活習慣病の引き金にもなっています。
まずは和食を中心として、野菜や魚などを中心とした食生活にすることも大切です。

それでも洋食もいただく機会も多いと思うので、マヨネーズ、ドレッシング、マーガリンなどの使用料を
できるだけ減らす調理法をするとよいと思います。
例えばポテトサラダなどに大量に使うマヨネーズは、茹でたジャガイモなどを熱い内にお酢や塩、
少量のブラウンシュガーなどで下味をつけておいたり、
コールスローなどもキャベツなどを先に塩やお酢などで下味をつけておき、一度水分を絞っておくと
その後のマヨネーズの使用量が格段に違います。

ドレッシングも質のよいオリーブオイルなどとお酢、塩こしょうでさっと手作りしたり、
パンにつけるマーガリンなどは、少量のバターを使うようにするか、
質の良いエクストラバージンオリーブオイルなどに替えるなどをしてみましょう。

そしてから揚げやコロッケなどと揚げ物をする場合は、少量の油で焼き上げのように調理して
残った油は冷暗所に貯蔵し出来るだけ早く使い切ることも大切です。
揚げ物も粉などをつけた後に少量の油をかけオーブンなどでカリカリに焼いたり、
油を使わずに揚げ物が出来る話題の電化製品の「エア フライヤー」などを使うのもオススメです。
バンコクでもフィリップス製のものを見かけているので、気になる方はチェックしてみてくださいね! 


何でも一気にすべてダメ!というのは難しいことなので、まずはトランス脂肪酸がどんなものか知った上で
出来ることから少しずつ自分なりの方法を見つけて、除去する食生活にしていければ、
それが自分や家族の健康にもつながると思います。



~ 食の魔法でいきいきベジフルビューティフルライフ 6月4日 放送分より ~
by treasure-bkklife | 2013-06-19 23:07 | 食の魔法でビューティフル~
昨日のバンコクの夜中の雷は、本当にすごい音でしたよね~(@_@;)
家に雷が直撃するのではないかと思うほどでしたが、本当に雨季なんだなあ・・・と実感させられます。

先々週の「食の魔法でベジフルビューティフルライフ」では、卓育がテーマで
日本の梅雨の時期の歳時記の「嘉祥菓子」、そして現在では和菓子の日となっていることから、
そして甘いお菓子と上手に付き合おう!と言う、二部構成でお話をさせていただきました。



バンコクは本格的な雨季の季節に入りましたが、日本も6月は梅雨の季節。
じめじめとした鬱陶しい日が続きますが、この時期に咲く紫陽花の美しさは格別ですよね。

6月16日は「嘉祥菓子」と言われ、国中に疫病が蔓延した平安時代の848年、
仁明天皇が元号を「めでたい」という意味の「嘉祥」に改め、
6月16日の16にちなみ16個のお菓子やお餅を神に供えて、疫病退散と招福を祈ったとされています。

もう一つの説としては改元されたことを祝い、臣下に16個の菓子を送ったのが由来とも言われていますが、
この日に和菓子を食べる「嘉祥食」は室町時代から江戸時代まで行われました。


その名残から、現在ではこの日を「和菓子の日」とされ、
店先に厄除けの「仁・礼・信・義・智」を表す五色の嘉祥饅頭が並んだり、
昔から「祝い七つの菓子」と言い、東西南北の方位に天と地と行事を行う人の心を加えた数とされる
「吉祥」の意味を表す「7」にちなみ、七種類の菓子を盛って嘉祥菓子を祝います。


数の話で思い出したのが、マンダリンオリエンタルのシェフから聞いた話ですが
タイでは結婚式や会社の記念パーティなど、おめでたい席のお菓子は9個の詰め合わせや、
9層のお菓子が並ぶのだそうです。
これはタイ語の「ガウ」という音が、「発展」を意味する「ガウ」に通じるということで、
タイでは縁起が良いとされているそうなのです。

反対に「6」の「ホック」は「落ちる」に通じると言われているので、
タイ人の方へのプレゼントの際には頭に入れておくといいですよね。


昔は砂糖などの甘いものが大変貴重だったので、神様にもお菓子を供えてお祈りしたのだと思いますが、
古今問わず、現代でもやはり甘い物、「スイーツ」などのお菓子は行列ができるほど大人気ですよね。

どうして人はこんなに甘いものが好きなのでしょうか?
その理由の一つには、甘いものを食べて血糖値が上昇すると、体が「食糧は十分に足りている」と安心し、
イライラや不安も癒されて幸せな気分になるからだとも言われています。
ストレスを感じている時や疲れが溜まった時などに、甘いものを食べてホッとすることってよくありますよね。


甘いものを食べて血糖値が急上昇することで、元気になった、幸せを感じると錯覚する状態のことを
「シュガーハイ」と言うのですが、血糖値は一度急上昇するとその反動で次には急低下するので
またイライラしたりして落ち着かせるために、さらに甘いものを欲してしまうという
負のスパイラルにはまってしまうのです。

しかも女性はホルモンの関係で、男性よりも甘い物への欲求が高まりやすい傾向があるのだそうですが、
確かに「どこのスイーツが」などとスイーツへのあくなき追求心は女性の方が多いですし、
特に生理前などは甘いものが食べたいと思うことってありますよね。


また、甘いものを食べたらニキビが出てしまったなんてこともよくあると思いますが、
実は目に見える部分だけでなく目に見えないところで、ジワジワと老化を進めてしまうことも。
お菓子などに使われる精製度の白砂糖は、タンパク質と結びつくことで炎症の原因となり、
炎症を悪化させやすくすると言う性質をもっています。

炎症は酸化と並んで細胞を老化させる原因の一つなのですが、
砂糖が沢山入っている食品を取り続けると、体が疲れやすくなったり、
ニキビや吹き出物、肌荒れなどはもちろん、タンパク質が糖と結びついて老化することから
「AGE 最終糖化精製物質」というキャラメリゼのような茶褐色の老化物質を体内で作ります。

これが水分や栄養分を含んで肌を支える真皮の70%を占め、
ハリのある肌に欠かせないタンパク質の一種のコラーゲンや、
コラーゲンのつなぎ目を結んで肌に弾力を持たせるエラスチンにも影響を及ぼし、
小じわや毛穴が涙型に大きくなってしまったり、たるみ、輪郭がぼやけるなど、肌の老化にもつながります。

そしてAGEが血管の内側でできれば動脈硬化などの原因にもなり、
最近では脳が収縮して起こるアルツハイマー病も、
この脳のたんぱく質の「糖化」が原因ではないかとも考えられ始めています。
このAGEは分解しにくく蓄積し続けるもので、AGEを作らない食生活をすると言うことは、
美と健康にとってもとても大切なことなのです。


ここまで聞くと「甘いものは敵!絶対やめなきゃ・・・」と思いませんか?
でも、それがストレスとなって「ちょっとだけ」と言う気持ちから、一口のはずが止まらなくなり、
スパイラルにはまってしまうことを経験された方も多いと思います。
それにはやはり、少しでも体や美容にも影響の少ない、甘い物の選び方や食べ方を知って
美味しくいただくと言うことが、やはり大切なことですよね。

甘いものを食べると糖を代謝するために、体内のビタミンB群が失われます。
小豆、黒砂糖、ハチミツを使ったスイーツなどはビタミンB群が摂取できるので、
まさに今月の歳時記「嘉祥菓子」などに登場する和菓子などは向いているのです。
しかも、しっとりとした口当たりやサクサクとした食感を出すために使われる、
マーガリンやショートニングなどの「狂った油」とも言われるトランス脂肪酸なども入っていないので、
まさに甘い物としていただきたい時に和菓子なんかはいいですよね。

それでも、やっぱりケーキなど、洋菓子のスイーツもやっぱり食べたいもの。
そんな時には豆乳を先にいただくこともオススメです。
血糖値を緩やかに上昇させてくれる効果もありますが、豆乳には血中コレステロールを低下させる
大豆たんぱく質や、サポニン、レシチンなどの脂肪代謝を促す成分が含まれているので、
糖質だけでなく脂質も多いケーキにはピッタリなので、ソイラテや抹茶ラテなどにしていただくといいですよね。

他にもダークチョコレートやココアには、ポリフェノールとフラボノイドと呼ばれる
抗酸化物質が豊富なことからアンチエイジングや生活習慣病にも効果があり、
疲労回復や免疫力UPにも繋がる、ビタミンB、A、Eも豊富に含まれています。

他にもココアは活力を長く維持してくれるセロトニンとドーパミンのおかげで、
気分のムラを改善する効果があったり、幸せな気分を味わえると言う効果もありますが、
これも純度の高い70%以上のダークチョコレートをいただいたり、
100%のココアにブラウンシュガーやハチミツなどの甘味と、豆乳などをプラスすると
さらによいかと思いますが、やはり小量を美味しくいただくと言うことが大切です。
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我が家でも疲れた時などちょっと甘いものが欲しい時、ソイココアなどにしていただきます♪
豆乳はものによってお味もかなり違うので、どれが好みか探してみるのもよいと思います。


そして、最後に食べ方もちょっと工夫。
人間は体の中に体内時計を持っていますが、午後3時頃は脂肪の生成を促して、
体内に蓄積させる働きを持つ「BMAL 1」という酵素の分泌が、一番少ない時間になっているので
この時間にスイーツなどを食べるのがよいのです。
まさに昔から言われる「三時のおやつ」は理に適っているのですよね。

心と体はホルモンを通して直結しているので、
罪悪感を持って食べ物をいただくとそのストレスで代謝機能も低下することから、
同じものを食べたとしても消化のされ方が違うと言われています。
せっかく甘い物をいただくなら材料も厳選した美味しいスイーツを、心から楽しんでいただきましょう。


~5月28日放送分 食の魔法でベジフルビューティフルライフ からでした♪ ~
by treasure-bkklife | 2013-06-11 23:27 | 食の魔法でビューティフル~